2026.06.25
【現代社会領域】基礎ゼミナールA・学外フィールドワークを実施(舟橋健太クラス)
2026年6月6日(土)に、兵庫県神戸市への学外実習に赴きました。行き先を神戸市の元町エリアと須磨エリアに絞り、学外実習の課題のひとつとして、「両エリアの風景を『社会学的』観点から切り取る(写真撮影をする)」ことを設定しました。
本報告内で掲載している写真は、いずれも、そうした観点から撮られたものになります(写真は、すべて、実習日である2026年6月6日に、受講生ならびに引率教員が撮影したものとなります)。
元町エリアでは、「神戸・南京町」が中心的訪問地となりましたが、そこで取られた観点(撮られた写真)の多くは、当地の「多文化」の様相を示すものでした。
すなわち、飲食店を中心とした多様な店舗が並び、中国に出自をもつと推測されるお店の方々が呼び込みの声をあげるなか、さまざまな地域からの観光客が行き交う通りは、「多文化交流」が強く感じられる場となっていました。
「南京町」の始まりを示す門
「南京町」に設置されている、中国の意匠をまとったグローバル企業の自動販売機。その上には多言語表記の日本の薬店の看板が見える
須磨エリアでの主たる訪問先は、「神戸須磨シーワールド」でした。ここでの課題としては、先の「『社会学的』観点から(風景を)切り取る(写真撮影をする)」ことに加えて、「『水族館』と社会との関係について考える」ことを課しました。後者の考察としては、「水族館」が、単なる娯楽施設に留まらず、人と自然との関係のあり方を問い直す場であり、特に海洋の生態や環境保護について、認識の喚起と学習の場として機能しているという点についての指摘がありました。
また、さまざまな来館者の様相から、人と人、人と海洋生物、人と自然環境をつなぐ役割についての考察、加えて、水族館を拠点とした地域の歴史や地域活性のありようについての考察もなされました。
具体的には、海洋ゴミで制作され、館外に展示されていた魚のオブジェへの着目や、1995年の阪神・淡路大震災によって被った甚大な被害と、そこからの復興についての考察などが特筆すべきものとして挙げられます。
海洋ゴミで制作された魚のオブジェ
水族館内の展示。多種多様な海洋生物の「共生」のさまをみることができる
阪神・淡路大震災による被害の様子を示すパネル展示
「震災復興への誓い」が刻まれた碑。奥には震災から20年の年に定められた神戸市のキャッチフレーズである「BE KOBE」のモニュメントが見える
神戸市の特色が強く感じられる二つのエリアを訪れ、それぞれで「まち」の様相を学んだ充実した学外実習の機会となりました。