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2026.07.21

政策実践・探究演習(国内)人とまちが育つ「話し合い」創造プロジェクトが東京都杉並区でフィールドワークを実施【政策学部】

 2026年6月27日(土)~28日(日)「政策実践・探究演習(国内)」人とまちが育つ「話し合い」創造プロジェクト(担当:只友景士教授)の学生12名が、東京都杉並区でフィールドワークを実施しました。
 本プロジェクトでは、市民参加と協働のまちづくりを目指して、話し合いを通して人やまちが育つ取り組みの探究を行っています。この度、東京都杉並区における杉並区長選挙に合わせて、現地でのアンケート調査とヒアリング調査、区内の視察を行いました。

~6月27日(土)~
 1日目に実施したのは、選挙候補者の街頭演説を聞いている方へのアンケート調査と、駅周辺で「ひとり街宣」という活動をされている方へのヒアリング調査です。

 アンケート調査では、高円寺駅から西荻窪駅にかけて演説している候補者を探し、その演説を立ち止まって聞いている方から10件の回答を得ることができました。アンケートを取る中で学生は、投票先を決める判断材料として複数の演説を聞いている方、候補者の政策に興味を持ったから聞いている方など、足を止めて演説を聞く様々な理由を明らかにすることができました。学生は元々、街頭演説は支持者に向けたアピールの場という印象が強かったようですがみたいですが、調査を経て、投票先を決めていない人や少しでも政治に関心がある人に情報を提供する機会として重要な機能を果たしていることを学びました。
 また、今回のアンケートは政治への無関心層からは回答を得られなかったため、どうすれば無関心層に興味を持ってもらえるのか、といったことを考えるきっかけにもなりました。


アンケート調査①


アンケート調査②

 ヒアリング調査は、「ひとり街宣」の活動をしている人を探すところから始まり、高円寺駅や西荻窪駅周辺で5名から回答を得ることができました。
 「ひとり街宣」とは、市民が自発的に行動して社会に訴えたいことを行う活動です。前回2022年の杉並区長選挙から注目を浴びるようになりました。お話を聞く中で「ひとり街宣」は、対話が少ない現状を変えるために行われていること、一方的な演説ではなく反対意見にも対話の姿勢で臨むこと、一般市民や元市議会議員など様々な立場の人によって行われていることを教えていただきました。この調査を行うまでは「ひとり街宣」を知っている学生はいませんでしたが、事前調査やヒアリングを通じて理解が深まり、ミュニシパリズム(地域主権・住民自治)に基づいたボトムアップによる政治のあり方がどのようなものなのか、見えてきたのではないかと思います。。
 また、活動している方の中には杉並区外在住の方もおり、地域に関係なく「みんなのこと」として政治に関心を持ち、市民の間で対話を重ねる重要性を学ぶことができました。


ヒアリング調査①


ヒアリング調査②


~6月28日(日)~
 2日目は区内の視察を行い、杉並区の歴史と自然、暮らしについて学習しました。

 まず訪れたのは杉並区立杉並芸術会館です。学生は事前の調べにおいて、高円寺阿波踊りが杉並区の文化として定着していることに着目し、会館ではその普及の過程を学んだり、市民性の成熟との関係を考察しました。
 その次に向かったのは善福寺公園です。こちらの公園では都市における緑地空間について観察を行い、杉並区の発展の基礎を築いた内田秀五郎の銅像に触れたり、住民の憩いの場や地域の魅力としての公園の役割について学びました。
 最後には西荻手しごと市を訪問し、杉並の作家さんの作品や手しごと文化に触れました。西荻手しごと市は、築80年を超える木造の地域の集会施設の井荻会館で開かれていました。学生は出品している方々とコミュニケーションを取る中で、地域住民の交流の場や地域経済の活性化の端緒に触れることができました。


杉並区立杉並芸術会館にて


善福寺公園


西荻手しごと市

 2日間にわたる活動では、選挙を通じた人との関わりから多くの学びや発見を得ることができ、非常に実りのある時間になりました。以前参加した守山市での市民懇談会と合わせて2つの地域での活動によって得られた知見を活かし、今後も市民参加と協働のまちづくりを目指した取り組みを探究していきたいと思います。
 最後に、今回の杉並フィールドワークにご協力いただいた区民の皆様や関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

(文責:政策学研究科修士2年 山本安紋)