2026.07.18
約70年の時を超えインドボダイジュが本学へ~記念講演会を実施~
2026年7月18日(土)、瀬田キャンパス樹心館において、龍谷IP「瀬田学舎の教育基盤充実のための“Ryukoku Botanical Garden”整備を通じた実践型学修プログラムの展開」主催による、インドボダイジュ受贈記念講演会「仏教と植物」を開催しました。
本講演会は、2026年5月にインドボダイジュを受贈したことを記念して開催したものです。今回受贈した苗木は、1958年にインド初代大統領ラージェンドラ・プラサード氏から本学へ寄贈されたインドボダイジュに由来するものであり、約70年の時を経て再び本学へ受け継がれることとなりました。
本講演会を主催した龍谷IPでは、農学部と先端理工学部が連携し、学生が植物園の設計・施工・管理に携わることで実践的な学びを得る「Ryukoku BotanicalGarden」構想を推進しています。この構想では、キャンパス全体を植物園に見立て、植物を通じた学びの場として整備し、教育・研究・地域連携に活用することを目指しています。今回受贈したインドボダイジュもその象徴的な存在として位置づけており、2029年度にはびわ湖大津キャンパスのシンボルツリーとしての公開を目指します。
講演会では、農学部打本先生による合掌・礼拝の後、山﨑正幸農学部長よりインドボダイジュが本学へ至るまでの歴史や受贈の経緯について紹介するとともに、受贈した苗木を披露しました。
続いて行われた講演では、杉本瑞帆氏(龍谷大学非常勤講師)が「ハスと仏教美術」、井上綾瀬氏(龍谷大学世界仏教文化研究センター嘱託研究員)が「ボダイジュと仏教文化」、入澤崇氏(龍谷大学名誉教授・学校法人龍谷大学理事長)が「仏教と聖樹信仰」をテーマに講演を行いました。
それぞれの講演では、ハスやボダイジュをはじめとする植物が仏教文化の中で果たしてきた役割や、その歴史的・文化的意義について、多角的な視点から紹介されました。特に入澤先生の講演では、「私たちは植物とともに生きており、これからの時代には改めて植物に学ぶことが必要になる」とのお話がありました。また、そのような視点から見たときに、龍谷IPの活動は、まさに植物とともに学び、植物とともに生きることを実践しようとする取り組みであると、大きな期待が寄せられました。植物を単なる自然環境として捉えるのではなく、人と人、人と社会をつなぎ、人間の生き方や学びそのものと結び付けて考える重要性が示され、参加者にとって新たな視点を得る機会となりました。
講演後に実施したトークセッションでは、植物と仏教文化との関わりや、約70年ぶりに本学へ受け継がれたインドボダイジュの意義、さらには植物を通じた学びの可能性について活発な意見交換が行われました。続いて、会場参加者との質疑応答が行われ、講演内容に関する質問や感想が寄せられました。
当日は学生・教職員を中心に53名が参加し、仏教文化と植物との関わりへの理解を深めるとともに、本学が進めるRyukoku Botanical Garden構想への関心を高める機会となりました。また、閉会後には希望者を対象に、龍谷IPで整備を進めている植物園エリアの見学会を実施しました。整備箇所の1つであるユニバーサル植物園エリアでは、「座れる花壇」を実際に体験いただき、触覚や嗅覚で植物を感じていただきました。
本講演会は、インドボダイジュ受贈を契機として、植物を入口に仏教文化の豊かさを学ぶとともに、龍谷IPが推進するRyukoku Botanical Garden構想の意義と今後の展望を学内で共有する貴重な機会となりました。今回いただいた様々なご縁に感謝し、さらなる広がりへと繋げていきます。