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2026.09.09

【2026年夏・実施レポート】ハワイで「社会の現場」に挑んだ9日間!WAVE Program in Hawaii初開講

2026年8月30日(日)〜9月7日(月)、龍谷大学は新たな海外教育プログラム「WAVE (Workshop for Advanced Value creation and Entrepreneurship) Program in Hawaii」を実施しました。
全学部から集まった15名の学生が、単なる語学研修や観光にとどまらず、ハワイのビジネス最前線や地域課題へダイレクトに飛び込んだ9日間の学びと成果をレポートします。


ハワイ大学関係者や現地協力企業のゲスト、教員らに見守られ、プログラム修了証を手にした受講生たち

 

■ 9日間の密着レポート:現場から学び、考え、行動する

【Day 1:8/31(月)】プログラム始動・起業家精神とリサーチの指針獲得

 ハワイ大学マノア校(UH)でのオリエンテーションからプログラムが開幕。「Don't just be a tourist. Be a researcher.(単なる観光客ではなくリサーチャーであれ)」という本プログラムの核となる行動指針のもと、「観察(Observe)・問い(Inquiry)・分析(Analysis)・比較(Compare)・共有(Share)」や「Daily Mindset(何に気づき、なぜ重要で、日本とどう違うか)」といった実践的思考フレームワークを習得。キャンパスツアーを通じて現地での学習環境や滞在中の生活空間を確認するとともに、ハワイ大学発行の公式修了証授与に向けた修了基準を再確認し、身を引き締めました。

 

 午後はCentral Pacific Bank(CPB)の担当者を招いた体験型ワークショップ「Be the Banker」を受講。架空のローカルカフェ「Island Bowl Café」の2号店出店に伴う15万ドルの融資申請を題材に、「MONEY(資金・返済力)」「RISK(不測の事態への備え)」「PLAN(立地・運用計画)」の3視点から銀行員として審査を行うリアルなケーススタディに挑戦しました。「単に融資の可否(Yes/No)を決めるのではなく、相手のビジネスを理解し(Understand)、問いを投げかけ(Ask)、成長を助ける(Help)」という伴走型金融の本質を体感。また、「Notice(気づく)・Build Relationships(関係構築)・Ask for Help(専門家に助けを求める)」という起業家精神(Entrepreneurial Mindset)の行動指針を学び、講義内では「Team Diana」「Group Coconuts」「Group 'Ohana」「Group Loco Moco」「5 Paradise」の全5グループが結成され、フィールドワークへ向けたチームワークを始動させました。

 

 

【Day 2:9/1(火)】ローカル企業訪問(Diamond Bakery & CPB本社)

 午前はハワイ最大規模の老舗菓子メーカー「Diamond Bakery」を訪問。Jackie Murai-Pedersen氏(Director of Development and Strategic Initiatives)より、1921年に「子どもたちのために」と日系移民が設立した原点や、ハワイの伝統的価値観「PONO(ポノ)精神※」に基づく経営戦略を学びました。箱型パッケージ刷新やSNS展開による若年層開拓、州知事室や主要航空会社との提携、地域NPO支援を通じた社会還元(Giving Back)の共創戦略を学習。続く工場視察ではキャップを着用して自動化ラインを見学し、梁に掲げられた「PONO」のミッション幕のもとで理念が現場に浸透する様子を体感しました。

 

 午後はフォーブス誌の「2026年全米州別ベストバンク」において3年連続でハワイ州第1位に選出されたCPBの本社(Central Pacific Plaza)へ移動。「開かれたコミュニティハブ」として刷新されたロビー空間や起業家支援拠点「Tidepools」を視察後、「Peace Cafe Hawaii」共同オーナーの寺井由佳子氏よりハワイ初の100%ヴィーガンカフェ創業体験とアロハスピリット溢れる店舗運営のリアルを伺い、特製スパムむすびの食体験を通じて食の多様性を体感しました。続く特別講義では、Arnold Martines 氏(Chairman, President & CEO)、David Morimoto 氏(Vice Chairman & COO)、Miyuki Noji 氏(SVP, Director International Private Banking)が登壇。1954年に故ダニエル・イノウエ氏ら日系2世退役軍人が創業し日本の銀行の支援で基盤を築いた歴史や、一貫した「コミュニティ・ファースト」の理念を学び、現役バンカーや多国籍インターン生とのQ&Aセッションでグローバルなキャリアの視点を深めました。


※ PONO(ポノ)精神:

「誠実・調和・感謝・正しさ」を表すハワイの伝統的な価値観。訪問先のDiamond Bakeryでは、このPONOを「Pursuit of Innovation(革新の追求)/ Outstanding Quality(卓越した品質)/ Nourishment of Community(地域社会への還元)/ One 'Ohana(ひとつの家族のような結束)」という企業ミッションとして現代の経営行動指針に落とし込んでいます。


象徴的な黄色の壁面前にて。100年の歴史を持つDiamond Bakeryを訪問


衛生キャップを着用し、自動化ラインを見学。天井に掲げられた企業理念幕のもと、製造現場への理念浸透を観察した


CPB本社(Lokahi)で行われた講演とQ&Aセッション


特別セッション後にCPB経営陣を囲んで行われた記念撮影

 

【Day 3〜4:9/2(水)〜 9/3(木)】フィールドリサーチ・ハワイ大学生との協働

 企業訪問での学びを整理した上で、アラモアナ周辺での店舗調査「マーケット・サファリ」へ出発。「単なる描写にとどまらず分析する(What? → So what? → Why? → 日本との比較)」という思考フレームワークを手に、店舗運営や顧客行動を調査しました。

 調査後はハワイ大学の学生との交流セッション(Interchange)を実施。収集したデータや根拠(Evidence)をもとに意見を交わし、課題解決に向けたビジネス提言の英語プレゼンテーションに向けてリハーサルとブラッシュアップを重ねました。


ハワイ大学の現地学生と机を囲んで意見を交わしたディスカッションシーン


最終プレゼンテーションに向けてホワイトボードを用いて課題を整理・練習する様子

 

【Day 5:9/4(金)】最終プレゼンテーション・修了式

 ハワイ大学の講義室にて、全5グループによる英語グループプレゼンテーションを実施。リサーチャー視点で見出したハワイ社会やローカルビジネスへの提案を発表しました。厳格な修了要件を満たした学生たちへハワイ大学発行の公式修了証が授与され、晴れやかな表情でハワイ大学でのプログラムを締めくくりました。


ハワイ大学の講義室で行われた最終プレゼンテーション。現地調査で得たデータとハワイの価値観「PONO」を交え、堂々と英語でビジネス提言を行った

 

【Day 6〜7:9/5(土)〜 9/6(日)】地域ボランティア・建学の精神に触れる

 週末はホームステイを経験しながら、ハワイの地域社会や環境と深く関わるプログラムを実施。Kuilei Cliffsでの環境保全ボランティアでは、外来種の除去や植生回復作業を通じてハワイの自然保護の現場に汗を流しました。

 最終日には「本派本願寺ハワイ別院」での日曜礼拝に参加。本学の建学の精神である「浄土真宗の精神」が、異国の地で日系移民の心の支えとしていかに紡がれてきたかを体感し、ハワイと龍谷大学を結ぶ歴史的・精神的繋がりに触れる貴重な時間となりました。


Kuilei Cliffsにて、外来種の除去や環境保全活動に汗を流す


環境保全作業の後、美しいハワイの海をバックに達成感を分かち合った


本派本願寺ハワイ別院での日曜礼拝参加

■ 参加学生の変化と成果

毎日のリフレクションや事前・事後の意識調査では、「自ら気づき(Notice)、問い(Ask)、変化を受け入れる(Be willing to change)」姿勢や、英語での主体的な発言に対する意識の変化が顕著に見られました。

「異国の地で全力を振り絞った経験が一生の自信になった」「身の回りの課題に問いを立てる視点が得られた」など、たくましく成長を遂げた学生たち。

 

龍谷大学は今後も、学生が社会の現場へ踏み出し、自らの可能性を広げる挑戦を全力で応援していきます。

 

【本件に関するお問い合わせ先】

価値創造推進部 s-impact@ad.ryukoku.ac.jp