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2026.10.01

RYUKOKU PRIDE LETTER vol.6

SOGIEを考えるメールマガジン

★世界のプライドイベントに行ってみた★
【イギリス:コルチェスター・プライドに参加して】

政策学部教授の吉本圭佑さんに現地の様子を紹介していただきました。


(コルチェスターの街並み)

8月15日、私はイギリスのエセックス州コルチェスターで開催されたColchester Prideに参加しました。コルチェスターはロンドン郊外にある人口約20万人の街で、私が学生時代を過ごした思い出の場所です。イギリスでは毎年約270箇所でプライドが開催されていますが、地方のプライドには大都市にはない良さがあります。コルチェスターのプライドには40ぐらいブースが出ているものの、企業ブースの出展はほぼなく、地元のコミュニティが運営する手作りの良さがありました。中でも目を引いたのが10代の若者の多さです。中高生が友達同士で来ていたり、家族と一緒に来ている人も大勢います。みな思い思いの服装や髪型をして、その場にいることを楽しんでいるようです。自分で作ったアクセサリーやバッジなどを売ったり、絵を描いたりしている人もおり、自己表現の場としてプライドが機能していることを感じました。みなさんは、イギリス発の学園ドラマ『Heartstopper ハートストッパー』をご覧になったことがありますか?LGBTQ+当事者の役者が自身のセクシュアリティの役柄を演じる、いわゆる当事者キャスティングを行なった画期的なドラマで、世界中で大旋風を巻き起こしました。最近公開された最終章でも、高校生が勇気を出して地元のプライドパレードを歩く様子が印象的に描かれていました。プライドには様々な側面がありますが、若い人たちが自由に自分らしさを表現し、自分は一人ではないという肯定感を得られる貴重な場所であることを感じました。もしプライドに参加したいけど迷っている、そんな方がいたら、一度思い切って参加してみてはいかがでしょうか。


【「結婚の自由をすべての人に」訴訟について】

日本では現在、法律上の性別が同じカップルは法律婚をすることができません。このような状況に対し、同性カップルが法律婚を利用できないことなどが憲法に違反するとして、2019年から「結婚の自由をすべての人に」訴訟が全国5地域で提起されました。6件の訴訟について、これまでに地方裁判所では5件が違憲または違憲状態、1件が合憲、高等裁判所では5件が違憲、1件が合憲と、判断が分かれています。
現在、全国の多くの自治体で同性パートナーシップ制度の導入が進んでおり、本学も「パートナーシップ制度に関する要項」を制定し運用しています。しかし、同性パートナーシップ制度は法律上の婚姻とは異なるため、婚姻に伴う法的権利や保障をすべて受けられるわけではありません。たとえば、相続や親子関係など、婚姻に伴って生じる法的な保障を同性カップルが十分に受けられない場合があります。また、二人の関係について、婚姻したカップルと同等の法的・社会的な承認を受けられないこと自体が、個人の尊厳に関わる問題であると指摘されています。
「憲法を改正しなければ、同性婚を導入することはできないのではないか」という疑問もあります。これに対して、「結婚の自由をすべての人に」訴訟の原告側は、憲法24条1項の「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」という規定は、戦前の家族制度の下で、婚姻が当事者双方の合意に基づいて成立することを定めたものであり、同性婚を禁止することを目的とした規定ではないと主張しています。この点、これまでの地裁・高裁の判決の中で、「24条1項は同性婚を禁止している」と明確に述べたものは一つもなく、むしろ、同性カップルを婚姻制度から排除している現状が、憲法14条の法の下の平等や、24条2項の個人の尊厳に反すると判断するものがほとんどです。また、札幌高等裁判所は、憲法24条1項について、同性間の婚姻についても異性間の婚姻と同程度に保障しているとの判断を示しています。
「結婚の自由をすべての人に」訴訟は、2026年3月には、6件すべてが最高裁判所の大法廷に回付されました。最高裁判所がどのような判断を示すのか、注目されています。


【お知らせ】

研修動画:SOGIE/LGBTQ+から考える~誰もが安心して学び働ける龍谷大学へ(再掲)
龍谷大学の教職員を対象とした動画の視聴とアンケートによる研修プログラムを実施中です。短い動画を視聴後にアンケートに回答していただくことで、動画の内容を再確認することができます。ご希望の方には缶バッチやステッカーを差し上げます。詳細は以下のURLをご覧ください(動画は教職員以外の方もご覧いただけます)。
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-19006.html


【イベント情報】

① AIDS文化フォーラム in 京都
~レッドリボン大作戦・ホッとできるつながりを、いま(後援事業)
HIV/AIDSに取り組むグループや個人の発表・交流や、市民(特に若者)に向けた啓発のためのイベント「AIDS文化フォーラム in 京都」が深草キャンパスで開催されます。HIV/AIDSを医療だけの問題ではなく、すべての人が日常の生活・社会的活動に関わっているという側面を大切にしたいという思いから「文化」というテーマが掲げられ、現在は、幅広く、セクシュアリティ、依存症、教育、多様性など、多様なテーマで発表・展示・交流がおこなわれています。龍谷大学もブースの出展を予定しています。事前申し込み不要、参加無料です。

日 程 2026年10月3日(土)12:00~18:30
    2026年10月4日(日)10:30~17:00
会 場 龍谷大学深草学舎 和顔館
主 催 AIDS文化フォーラムin京都運営委員会
後 援 龍谷大学、龍谷大学人権問題研究委員会ほか
詳 細 http://hiv-kyoto.com/

② レインボーフェスタ! 2026(大阪)に出展します
10月10日(土)、11日(日)に大阪市の扇町公園でレインボーフェスタ!2026が開催されます。レインボーフェスタ!は、多様な性のあり方を認めあい、一人ひとりの価値観を尊重する社会を目指す関西最大級のイベントです。2018年以来、龍谷大学は学生が中心となってブースを出展してきました。また、龍谷大学の学生や教職員が実行委員会に参画したり、飲食ブースを出展したりするなど積極的に参加してきました。今年も、学生と教職員が協力してブース出展を予定しています。また2日目の11日にはパレードもおこなわれます。

日 時 2026年10月10日(土)、11日(日)
場 所 扇町公園(大阪市北区扇町1丁目1)
ブース 龍谷大学のブース番号「58-1」
詳 細 https://www.rainbowfesta.org/

③ RYUKOKU CINEMA「となりのとらんす少女ちゃん」
劇場公開直前!特別試写会&スペシャルトークを開催します!

トランスジェンダー当事者である漫画家・とら少が、トランスジェンダーの若者たちの感情をリアリティ豊かに描き、多くの共感を集めた短編漫画集『となりのとらんす少女ちゃん』(在野社)。その中の一編、「未来から来たとらんすちゃん」を、日本のクィア映画を牽引してきた監督の一人、東海林毅氏が映画化した作品です。
映画の試写のあと、主演の中川未悠さんと監督の東海林毅さんを交えたトークイベントを開催します。先着順。参加無料。

日 時 2026年10月26日(月) 17:00~19:40
場 所 深草キャンパス 成就館メインシアター
対 象 本学学生・教職員・一般
登壇者 東海林 毅 氏(監督)・中川 未悠 氏(主演)・本学関係者
主 催 価値創造推進部 E-mail:s-impact@ad.ryukoku.ac.jp
詳 細 https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-19159.html

発行:龍谷大学宗教部 (2026.10.1)

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