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2026.09.28

農学部・村中智明 講師の研究プロジェクトがJST「戦略的創造研究推進事業(さきがけ)」に採択【研究・社会実装推進部】

植物は、いつ花を咲かせる? 開花期が多様化する共通原理を探る研究が始動

本学農学部 生命科学科の村中智明 講師の研究プロジェクトが、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の「2026年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけ)新規研究課題」に採択されました。

JSTの「さきがけ」は、我が国が直面する重要な課題の克服に向け、独創的・挑戦的な先駆的基礎研究を推進する研究支援プログラムです。若手研究者が個人で独立した研究を進めながら、異分野の研究者とのネットワークを形成し、将来の科学技術イノベーションにつながる新たな科学知識や技術の創出を目標としています。1課題あたり総額3,000万~4,000万円程度の研究費が支援され、研究期間は3年6カ月以内です。

2026年度は2,134件の応募のうち178件の研究課題が採択となり、採択率は約8.3%でした。本採択情報は、2026年9月17日にJSTホームページで公開されました。
【→参照:2026年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけ)の新規研究課題及び評価者について】

村中講師の研究課題「花成制御における重層的な多様性の創出機構」は、上村 匡 研究総括(京都大学 名誉教授)が率いる研究領域「[生命力の二面性] 時空間マルチスケール計測に基づく生物の復元あるいは多様化を実現する機構の解明」において採択されました。

この研究領域では、生物が環境から受ける刺激などによって変化した際に、元の状態に戻ろうとする「復元」と、さらに変化して元とは異なる状態で安定する「多様化」という生物が示す二つの応答に注目し、これらを「生命力」として扱っています。2024年度より多様な研究者と共に、分子から個体、集団までの幅広い時間・空間スケールで生物の変化を捉え、その機構の解明に取り組んでいます。

【採択課題について】:
・研究者:農学部生命科学科 情報生物学研究室・村中智明 講師
(専門:時間生物学、植物生理学、進化生態学)
・研究課題名:「花成制御における重層的な多様性の創出機構」
・研究概要:
植物がいつ咲くか、つまり開花期は繁殖成功や交雑の回避に深く関わり、農学的にも生態学的にも重要です。様々な植物で開花期の多様化がみられますが、共通する分子機構があるかはよく分かっていません。本研究では、日長を概日時計で測定して季節の指標とする光周性に着目し、開花期が多様化する共通原理を探ります。とくに、これまで取り組んできたアオウキクサ属における長日開花・短日開花の逆転、開花誘導日長の変化といった重層的な多様化機構について、その分子機構を解明し、同様の機構がダイズといった他の植物でも開花期の多様化に関わるかを検証していきます。


研究概要のイメージ

研究概要のイメージ


農学部生命科学科 情報生物学研究室・村中智明 講師

農学部生命科学科 情報生物学研究室・村中智明 講師

【村中智明 講師のコメント】:
10年の間、コツコツと進めてきたアオウキクサでの研究をもとにした提案が「さきがけ」に採択され、嬉しく思います。農学部の充実した環境を利用し、研究をさらに発展させたいです。さらに、この研究を基盤として、専門である概日時計の知見を農業に活かす方法を探っていく所存です。

◉村中智明 講師の研究室ウェブサイト
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