2026.10.23
<潘ゼミ>理論と現実を往復する学び―DXの現場から学ぶゲスト講演【経営学部】
10月19日、潘ゼミでは、神戸大学大学院経営学研究科研究員の田中敬洋氏をお迎えし、「事例からみるイノベーションの実態―公共・金融業務DX化の現場から―」と題したゲスト講演を実施しました。当日は、潘ゼミの1~3年生が参加しました。
潘ゼミでは、理論から企業活動を理解し、現場で得た疑問から理論を捉え直す「理論と現実の往復」を大切にしています。前期には、2・3年生が『コア・テキスト イノベーション・マネジメント 新訂版』(近能善範・高井文子著、新世社)を輪読し、各グループで研究テーマを設定しました。学生自身が企業訪問や工場・ミュージアムの見学を企画・実施するなど、地道に学びを積み重ねてきました。後期は別の書籍の輪読や新たなグループ研究に取り組んでおり、今回は前期の学びを実務の視点から捉え直す機会として企画しました。
講演では、自治体と金融機関の間で行われていたアナログな業務をDX化した事例をもとに、事業の立ち上げや普及の過程を、ネットワーク外部性やキャズム理論などと結びつけてご説明いただきました。また、戦略を組織内で実現するための工夫や、AIの出力を判断する知識の重要性にも触れ、経営理論は実務の「地図」であり、AIの答えを判断する「物差し」にもなるとお話しいただきました。
学生からは、理論を学ぶ意義を実感したという感想に加え、顧客へのアプローチ方法の違いや、それぞれが有効になる条件をさらに調べたいという声が寄せられました。質疑応答では、仕事のやりがいや大学生活にも話題が広がり、周囲と協働する姿勢への共感や、新たな活動への挑戦意欲も示されました。輪読や復習を通じて知識を身につけたいという声もあり、今後の学習やキャリアを考える機会となりました。
改めまして、貴重なご経験と学びを共有してくださった田中様に、心より御礼申し上げます。