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2026.11.06

龍谷大学と柿木花火工業の共同研究成果「水に溶ける花火の玉皮」を使用した花火を龍谷祭で打ち上げ

―約600名が花火を観賞、線香花火づくり体験には約100名が参加―


 

【本件のポイント】

  • 株式会社柿木花火工業と龍谷大学 先端理工学部応用化学課程 中沖隆彦教授による共同研究成果である、「水に溶ける花火の玉皮」を使用した花火を、2026年10月25日(日)開催の第104回龍谷祭(瀬田キャンパス)で打ち上げた。
  • 打上げに先立ち、10月6日(火)には、中沖教授と研究室所属学生4名が株式会社柿木花火工業を訪問し、花火の製作を体験。学生らが製作した5発の花火玉は、龍谷祭で実施した「エコ花火打上げ」の冒頭を飾った。
  • 龍谷祭では、昼に開催した「線香花火づくり」に子どもから大人まで約100名、夜に開催した「エコ花火打上げ」には約600名が参加・来場。企業が抱える課題と大学の研究シーズを結び付けて生まれた共同研究成果を、多くの学生や地域住民へ発信する機会となった。

 

※本プレスリリースの下部に、メディア関係者向けの写真提供フォルダを記載しています。

 

【本件の概要】
 龍谷大学は、2026年10月25日(日)、瀬田キャンパスで開催された「第104回龍谷祭(瀬田)」において、株式会社柿木花火工業と龍谷大学 先端理工学部 応用化学課程 中沖隆彦教授との共同研究成果である「水に溶ける花火の玉皮」を使用した花火を打ち上げました。
 今回使用した「水に溶ける花火の玉皮」は、打ち上げ後に残る玉皮の破片について、水への溶解性を高めることを目指して開発したものです。従来の花火玉では、打ち上げ後に残るクラフト紙製の外殻(玉皮)の破片が河川や田畑に落下し、自然に分解されるまでに長い時間を要することが課題となっていました。こうした課題に対し、株式会社柿木花火工業は環境にやさしい花火の開発を目指し、セルロース類を用いた玉皮の使用を進めてきました。しかし、水への溶解に時間を要するという新たな課題があったことから「もっとエコな花火を」という思いのもと、高分子材料解析や環境調和型高分子の創製を専門とする先端理工学部 応用化学課程 中沖隆彦教授との共同研究に至りました。
 共同研究では、水に溶ける素材である「水溶性樹脂」を一部利用した玉皮を開発しました。2025年3月には、龍谷大学瀬田キャンパスのグラウンドにて打ち上げ実験を実施し、雨天後の観察において、破片の大半が3〜4日で溶解し、最終的には跡形もなく溶解することが確認されました。


「水溶性樹脂」の玉皮


中沖隆彦教授と研究室所属学生による研究の様子

 こうした共同研究の成果を実際の花火へとつなげるため、10月25日の打上げに先立ち、2026年10月6日(火)に、中沖教授と研究室所属学生4名が株式会社柿木花火工業を訪問し、花火の製作を体験しました。学生らは花火職人から製作工程について説明を受けながら、火薬を詰める作業や2つの玉皮をきれいに合わせる作業などを体験し、最後にはそれぞれが花火に込めたメッセージを書き込みました。


花火製作体験の様子


花火製作体験での集合写真
※奥左:株式会社柿木花火工業 
       代表取締役社長 柿木 博幸
※奥右:龍谷大学先端理工学部 
  教授 中沖 隆彦

 そして迎えた10月25日の龍谷祭(瀬田)では、共同研究の成果を学生や地域の方々に身近に感じていただくため、昼には「線香花火づくり」、夜には「エコ花火打上げ」を実施しました。
 「線香花火づくり」は、小学4年生以上を対象に全4回実施し、子どもから大人まで約100名が参加しました。参加者は、株式会社柿木花火工業の指導のもと、実際に線香花火づくりを体験しました。また、会場には、共同研究に至った背景や研究内容を紹介するパネルを展示し、花火の魅力とともに「水に溶ける花火の玉皮」の研究について紹介しました。なお、線香花火づくりは、今回の共同研究成果である「水に溶ける花火の玉皮」を使用した花火の製作体験ではなく、花火そのものへの理解や関心を深めていただくことを目的に実施したものです。


株式会社柿木花火工業(代表取締役社長・柿木博幸様)によるレクチャーの様子


線香花火づくりの様子

 夜には、龍谷祭(瀬田)のエンディング企画の一つとして、「水に溶ける花火の玉皮」を使用した花火を打ち上げました。打上げに先立ち、株式会社柿木花火工業と中沖教授による共同研究の背景や、打ち上げる花火が「水に溶ける花火の玉皮」を使用した花火であることを来場者に紹介しました。
 その後、学生や地域住民など約600人が見守る中、花火製作体験で学生らが手掛けた5発の花火玉が打上げの冒頭を飾りました。花火は瀬田キャンパスの夜空を彩り、共同研究の成果を多くの方々に見ていただく機会となりました。


「エコ花火打上げ」を見守る様子

 今回の取り組みは、企業が抱える課題と大学の研究シーズを結び付けて生まれた成果を、実際の花火製作や学園祭での打上げへとつなげたものです。子どもから大人まで幅広い世代に花火の魅力に触れていただくとともに、企業と大学の共同研究について知っていただく機会となりました。
 龍谷大学では今後も、企業や地域社会との連携を通じて研究成果の社会実装を推進するとともに、研究によって生み出された新たな価値を社会へ還元してまいります。


翌日(10/26)の雨で溶け始めた玉皮

 

【実施概要】
<線香花火づくり>※パネル展示併設
実施日時:2026年10月25日(日)11:00/13:00/14:00/15:00(各回60分程度)
実施場所:龍谷大学瀬田キャンパス 実験棟108実験室
来 場 者:約100名

 

<エコ花火打上げ>
実施日時:2026年10月25日(日)18:40頃~(約5分間、75発打上げ)
観賞場所:龍谷大学瀬田キャンパス 樹心館前(打上場所:多目的グラウンド)
来 場 者:約600名

 

共催:龍谷大学 研究・社会実装推進機構 イノベーション推進センター、龍谷祭実行委員会
協力:株式会社柿木花火工業、龍谷大学先端理工学部応用化学課程・中沖研究室

 

【報道関係者向け写真資料】
本件に関連する写真は、以下のURLよりダウンロードいただけます。
https://drive.google.com/drive/folders/1P033xWmfGH0QYTu7JMRcD8n0Z7ma0IM8?usp=drive_link
※報道・記事掲載目的に限り、ご利用いただけます。
※各写真のキャプションについては、データ名をご参照ください。

 

【関連ページ】
・「エコ花火イベント(線香花火づくり、エコ花火打上げ)」案内ページ
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-19268.html
・前回のプレスリリース『花火が環境負荷に? 龍谷大学と柿木花火工業が共同研究で解決を図る 水に溶ける「花火の玉皮」の開発に成功』
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-18415.html
・龍谷祭ホームページ
https://ryukokufestival.studio.site/

 

 


問い合わせ先:龍谷大学 研究・社会実装推進機構 イノベーション推進センター
Tel 077-543-7743  innovation@ad.ryukoku.ac.jp   https://www.ryukoku.ac.jp/research-innovation/