2018.06.15
【ゼミ紹介】現地実習を行いました。(仏教学科・野呂靖先生、大谷由香先生)【文学部】
文学部のゼミは、学内外で様々な活動を行っています。ゼミ活動とはどのようなものなのか、その一端を紹介するために、文学部仏教学科の野呂靖先生、大谷由香先生が実施した内容を報告いただきました。
文学部仏教学科では、仏典などの文献読解とともに、現代まで継承される仏教文化への体験的な学びを大切にしています。
去る5月20日(日)、3.4回生対象の演習(ゼミ)の講義の一環として、嵯峨嵐山地域の寺院探訪を行いました。参加したのは、野呂靖先生、大谷由香先生のゼミ生20人。
はじめに藤原定家が「百人一首」を撰した小倉山荘跡とされる厭離庵(右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町)を拝観。新緑の美しい境内にて、庵主さまより厭離庵の歴史や定家の仏教信仰、また嵯峨の歴史についてなど丁寧にご説明をいただきました。通常、一般公開をされていないお寺であり、たいへん貴重な体験となりました。
続いて中世の釈迦信仰の中心地であった清凉寺(右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町)を拝観。清凉寺は、入宋僧であった奝然(ちょうねん)が将来した釈迦如来像を本尊とするお寺ですが、その釈迦像には「内臓」が納入されていることで有名です。
拝観後は清凉寺近くのジェラート屋さんでおやつ休憩。その後、愛宕街道を歩いて化野念仏寺(右京区嵯峨鳥居本化野町)へ。無数の石仏に圧倒されました。
参加者のなかには釈迦信仰や地蔵信仰について研究を進めているゼミ生もおり、卒論執筆に向けてたいへん刺激になる一日となりました。