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2018.06.19

【ゼミ活動紹介】経済学部 西川芳昭ゼミのフィールドワーク(農場、農家訪問等)

多くのゼミ(演習I/II)では、学内外で様々な活動を行っています。
ゼミ活動とはどのようなものなのか、その一端を紹介するために、経済学部・国際経済学科の西川芳昭教授(演習テーマ:農業・資源経済学)がゼミ生と共に実施したフィールドワークの内容を報告いただきました。


「食べる人と作る人を繋ぐことから現代社会を分析する」ことをテーマに学んでいる西川芳昭ゼミ(演習Ⅰ)の3年生が5月下旬から6月上旬にかけて、いくつかの農場、農家を訪問しました。

まず最初は、滋賀県甲賀市にあるNPO法人「秀明自然農法ネットワーク」しがらきの里を5月25日に訪問しました。この農場では、宗教家であり哲学者である岡田茂吉師(1882 - 1955)が提唱した「自然尊重 自然順応」という生き方をもう一度取り戻すために、人と自然の接点であった里山の暮らしを、現代に再現しています。その中で、作物の種子はその土地・気候・風土で採れたものが、その土地で生育するのに最適であると考えてられていることから、ご担当者の指導の下でインゲン豆の種まきを体験しました。
次に、京都市内の都市農業、伝統野菜栽培と販売を学ぶために、梅雨の晴れ間の6月9日に、上京区の京やさい佐伯さんの圃場及び店舗を訪問しました。三里四方の旬の無農薬野菜について経営者の佐伯昌和氏および奥様から説明を受け、小規模農業・都市農業の在り方についてゼミでの討論のための情報収集を行いました。

翌日の6月10日には、京都市右京区京北黒田という里山にある小さな農場「耕し歌ファーム」を訪問し、ご夫妻ともに非農家出身の経営者のお話を伺いました。農薬や化学肥料を使わない循環する「農」を目指して、米や野菜を育てておられ、農業の話だけでなく、食べものは、人と大地をつなぎ、里山と都市部をつなげることで、今よりももっともっと、元気な社会が作り出せると信じて、田畑で土と向き合っている姿を拝見しました。特記すべきこととして、雑草としてのセリを手取りしたこと、モリアオガエルらしい卵を発見したことなど、貴重な体験でした。


インゲン豆の種まきを体験


佐伯さんから説明を聞く学生(講義の見学と合同)


午前中の草取り実習 ゼミ生7名でなかよく


お昼ご飯は農場で採れた野菜を賞味


午後は、経営者松平さん(左から3人目)を囲んでの質疑応答