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2018.09.26

【ゼミ紹介】沖縄合宿しました(哲学科教育学専攻・出羽 孝行先生)【文学部】

 文学部のゼミは、学内外で様々な活動を行っています。ゼミ活動とはどのようなものなのか、その一端を紹介するために、文学部哲学科教育学専攻の出羽孝行先生が実施したゼミ合宿の報告をいただきました。

 教育学3回生ゼミ(出羽担当)では、今年度前期のテーマを「沖縄問題」とし、全員で沖縄の歴史や文化について学習を進め、7月には大阪市大正区でのフィールドワークも実施してきました。その中でさらにグループ別に沖縄に関連するテーマを設定し、討論学習を行ってきました。その集大成として、9月12日(水)から15日(土)までの3泊4日の間、沖縄合宿を行いました。
 13日には事前に交渉を行っていた関係機関にグループ別に赴き、インタビュー調査を実施しました。次の14日には読谷村で民宿を営んでおられる真宗大谷派僧侶であり、反戦地主の知花昌一さんの案内でシムクガマやチビチリガマを巡り、沖縄戦で起きたことを学びました。知花さんは「住民はアメリカに捕まったら全員殺されると教わり、信じていた。それがチビチリガマの悲劇を生んだ。教育の恐ろしさ、別の言葉で言えば教育の大切さを是非知ってほしい。」と語っておられました。
 文学部では4年間の集大成として卒業論文を作成します。卒業論文では各自が設定した問題関心に基づき、文献を読んだり社会調査を行ったりしながら問いを明らかにする力が求められます。今回の学習では沖縄のことを知るだけにとどまらず、チームで課題を探求し質的調査を行うことで、卒業論文を作成する能力をも養いました。学生のインタビューに協力してくださった沖縄の方々に感謝申しあげると共に、この合宿での学びを今後学生達がさらに発展させていってくれることを期待しています。