Need Help?

News

ニュース

2018.10.08

【学科紹介】修験道体験を行いました。(仏教学科・野呂靖先生)【文学部】

 文学部の学科専攻では、学内外で様々な活動を行っています。各学科専攻の活動とはどのようなものなのか、その一端を紹介するために、文学部仏教学科の野呂靖先生が実施した内容を報告いただきました。

 文学部仏教学科では現代に生きる仏教文化を肌で感じることのできる体験型授業に力を入れています。

 今年も10月7・8日の両日、修験道の思想と歴史を学ぶ「仏教と日本の文化A」の講義にて、犬鳴山(大阪府泉佐野市)と友ヶ島(和歌山県和歌山市)の行場に実修に行ってきました。

 1日目は犬鳴山です。当地は平安時代開創の由緒をもち、中世以降、修験道の聖地として信仰をあつめてきました。今回の実修では犬鳴山七宝瀧寺を拝観した後、約3時間かけて行場をまわり、「西の覗き」などの行場体験を行いました。

 2日目は和歌山市加太港からフェリーにて友ヶ島に渡りました。友ヶ島は、現在はハイキングコースも整備された観光地となっていますが、やはり修験道の行場が点在する聖地として信仰されてきました。この日は天候にもめぐまれ、さわやかな秋晴れのなか深蛇池や序品窟、観念窟といった行場をめぐりました。

 山岳信仰は日本の宗教文化を語るうえできわめて重要です。こうした実修をとおして現代に生きる山岳信仰を感じ、その歴史や思想に対する見方がより深まることを期待しています。