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2018.10.09

龍谷経営人(びと) 武田亮子さん

 経営学部で輝いている学生を紹介する龍谷経営人(びと)、今回は経営学部 2年生 武田さん(京都府出身)をご紹介いたします。ご存じの方も多いかもしれませんが、武田さんは龍谷大学のみならず日本柔道界で期待されている選手の1人です。それでは武田さんはどのような人物なのか、ご紹介いたします。


武田さん

武田さんの戦績をざっとおさらい(大学時代のみ)
 すでに中学・高校の柔道界でその名前を知らない人はいないほど優勝、入賞を果たしてきましたが、大学に入っても躍進は続きます。
・2017年11月11日(土)、12日(日)講道館杯全日本柔道体重別選手権大会(※実業団、警察、大学等の大会で優秀な成績を修めた選手達で体重別柔道日本一を決定する大会) 5位入賞
・2018年4月7日(土)、8日(日)全日本選抜柔道体重別選手権大会(※各階級のトップ8名で体重別日本一を決定する大会。世界選手権大会・オリンピックの日本代表最終選考会を兼ねる大会)3位入賞
・2018年4月14日(土)、15日(日)ロシアジュニア国際大会 優勝 52kg級日本代表
・2018年9月8日(土)、9日(日)全日本ジュニア柔道体重別選手権大会 優勝
 この戦績を見ていても武田さんはジュニアクラス(20歳以下)でもはや世界トップレベルなことがよく分かります。


ロシアジュニア国際大会での優勝メダルを手にしてもらいました。

小さい頃から柔道生活
 武田さんは2人姉妹の長女で、お父さんは柔道の指導者であり、地元の柔道連盟の役員を務めておられるそうです。物心がつく4歳の頃にはすでに柔道を始められ、中学・高校は愛知県にある柔道名門校に進学し、数多くの大会で優勝を飾り、また若くして世界中での試合も経験し、それらも見事に優勝を飾ってこられました。

中学・高校は愛知県で寮生活。そして地元の龍谷大学に進学
 地元が京都ではあるものの、中学・高校と愛知の強豪校に進学した武田さんが、龍谷大学へ進学したのは意外に映るかもしれません。しかし、インタビューではこう答えています。「高校まで、いろいろな大学へ出稽古していました。それは結構参考になりましたね。色々見ていると、本人に任せる大学が多い中で、龍谷大学は監督が一人ひとりの面倒を細かく見てくれ、練習メニューを組んでいます。また父が面倒見てくれるのも大きいので、通えるところも候補の1つでした。」柔道での結果にこだわり、監督との相性、そしてお父さんと本人の3人の力が必要と判断したのでしょう。

活躍の背景には厳しいトレーニング
 武田さんはこれまで順風満帆にも見えますが、それには理由があります。1週間のメニューは次の通りです。平日は朝練1時間、授業を終え夕刻からの練習3時間に加え、武田さんは帰宅してからもお父さんによる指導の時間があるそうです。火曜日そして土曜日午後はウェイトトレーニングがあり、日曜日はオフだそうですが、自身や仲間の試合があることが多く、本当のオフは少ないんだそうです。

学業あっての課外活動
 そんな練習漬けといっても過言ではない武田さんは学業もおろそかにしません。経営学部ではスポーツサイエンスコースを選択しています。本人に記憶に残っている講義を問うと次のように帰ってきました。「『健康とスポーツ』ですね。 講義内容で取り扱った食事、体脂肪、基礎代謝といった内容は、今の自分に欠かせない知識となっています。」スポーツサイエンスコースでの知識が柔道に活かされているそうです。
 一方で科目を履修していく上で心がけていることを聞くと「授業にすべて出席するのは当然で、先生の話を聞くことが大事です。意外に授業出席に満足してしまい、ポイントを抑えていないばかりに、単位を落としてしまうことはあり得ますから。そんなことを言いつつも国際大会が入ると2週間は不在にしてしまいます。長期にわたり授業に出席できないのが、いたいです。」と頂きました。このコメントからも武田さんの真面目さが垣間見えます。大学での学びをも柔道への力へ転換し、またポイントをキチンと押さえているあたりも、強さの秘訣なのかもしれません。

夢の東京オリンピック2020へ
 先にもありましたとおり武田さんはジュニアクラス(20歳以下)で世界トップレベルであり、10月に行われる世界大会でも優勝が期待されます。ですが、目標はその先にある11月の講道館杯にあります。ここで優勝に近い順位が取れれば、いよいよ2020年の東京オリンピックが視野に入ることになり、いやでも期待が高まります。1試合も落とせない非常に緊張の続いた期間が続きます。
(今後の予定)
2018年10月17日(水)~21日(日)世界ジュニア柔道選手権大会(バハマ) 
2018年11月3日(土)、4日(日)講道館杯全日本柔道体重別選手権大会


9月8日(土)、9日(日)全日本ジュニア選手権大会(於:埼玉県立武道館)での様子。
女子52㎏級は龍大同士の決勝戦で武田が勝利した。

 武田さん、11月の試合に向けて本当に緊張が続いている状況ですが、インタビュー中はずっと笑顔が印象的でした。得意技は?と聞くと「背負い投げ」だそうです。見た目は小さな体ですが、大きな相手を投げるその姿は実に迫力がありそうです。本人はもちろんのこと、柔道部部員一同、監督、お父さん、色々な関係者の悲願でもある龍谷大学からオリンピック出場への夢は大きいものです。今の武田さんであればその夢をも背負い、そして実現に向け投げ飛ばしてもらえるのではないでしょうか。武田さんはじめ龍谷大学柔道部をみんなで応援しましょう。