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2018.10.29

「日本人と仏教」をテーマに高校生と熱い議論を交わしました。(仏教学科・野呂靖先生)【文学部】

 10月25日(木)、福島県立福島高等学校の2年生4名が大宮キャンパスを訪問し、仏教学科の野呂靖准教授と「日本人と仏教」をテーマに熱い議論を交わしました。
福島高等学校は文科省によるスーパーサイエンスハイスクールの指定校として先進的な課題解決型学習に力を入れているとのこと。今回の訪問はそうした実践的な学びの一環として、「仏教」をテーマとする課題に取り組むグループが、より専門的な学びにふれたいとの思いから実現したものです。
 高校生たちは大宮学舎本館を見学した後、野呂准教授の研究室にて1時間半にわたり熱心に議論。
高校生からは「日本仏教の思想的な特徴はなにか?」「仏教は寛容な宗教と思われているが本当か?」「人間や社会にとって宗教はどのような意義をもっているか?」、「なぜ現代の日本人は宗教性が薄いのか?」などなど宗教学・仏教学などの領域に関わる本格的な質問が次々となされました。
 野呂准教授からは、日本仏教は寛容であると思われがちだが実際には歴史的にさまざまな思想が存在したこと。仏教には人間中心的な物事の見方を相対化する意義があることなど、具体例を示しつつ説明がなされました。
 今回は、修学旅行による京都滞在を利用しての訪問とのこと。高校生が宗教や社会に対する高い問題意識と志をもち、専門的な学びに向き合っている姿にはたいへん感銘をうけました。
 こうした学びの成果は今後、論文にまとめられ、ポスター発表などを通して公表していくとのことです。
 文学部には歴史や文学、哲学、臨床心理学など多様な分野を専門とする教員がそろっています。今後も高校生たちとの学びを通した交流が続けられていくことを願っています。