Need Help?

News

ニュース

2018.11.08

経営学部専攻科目「現代社会と企業」において全国過労死を考える家族の会兵庫代表の西垣 迪世様、弁護士の古川拓様にご講義いただきました。

 11月1日に龍谷大学・経営学部で開講している専攻科目「現代社会と企業」(担当教員 細川孝)において全国過労死を考える家族の会兵庫代表の西垣 迪世様、弁護士の古川拓様による講義が深草学舎において行われました。
 講義いただいた西垣さんは大切なご子息を過労死で亡くされたご遺族です。SEとして働いていたご子息は平成15年頃から月150時間を超える時間外労働が常態化し、37時間連続勤務(朝9時~翌晩10時前)もあり、うつ病を発症しました。休職もするものの復職後は再び激務が課され、翌年1月に死に追いやられてしまいました。大切な息子を失った西垣さん、一時期は現実を受け止めきれず死を隠したいと思う日々だったそうです。しかしながら、西垣さんは息子からの宿題と考えるようになり、労災認定後は若者の過労死防止を訴え過労死等防止対策推進法の制定に大きくかかわり、厚生労働省が行っている労働問題・労働条件に関する啓発授業として、今回のように、いくつもの教壇に立ち若者に訴える活動をされているそうです。
 西垣さんの講演後、古川弁護士からは過労死のメカニズムや法的な考え方、統計情報が紹介され、過労死をなくすため、社会制度の整備と労働者自身がいのちと健康を守る取り組みが必要である旨の講義がさなれました。

 本科目は若者の雇用問題の現状について理解すること、そして、そのことを通じて「企業と社会」の関係の現状を理解し、日本企業(ひいては日本社会)の改革課題を考える力を身につけることを目的として開講しています。