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2018.11.14

龍谷大学深草キャンパスにおけるフードドライブ活動【国際学部】

10月16日は国連が制定した「世界食料デー」です。それに伴い貧困問題・食糧問題に実践的に取り組むため10月15,16日に国際学部グローバルスタディーズ学科の中根ゼミ3回生が龍谷大学深草キャンパスでフードドライブ(※1)を実施しました。(本活動について10月10日プレスリリースにおいても配信https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-2538.html
学生は開催までの間、チラシの制作、NPOセカンドハーベスト京都との連絡、教員のオフィスを訪問しての宣伝活動、授業時間を借りて学生への協力の呼びかけ等を行いました。
当日はキャンパス内の中央広場ウッドデッキ前に食品の受け取り口を設け、世界や国内の食糧事情を知ってもらうためのパネルも展示しました。


その結果、2日間の合計で70人から86.2キロ(321品)の寄付が集まりました。2日間開催したことにより1日目にフードドライブについて知り、2日目に協力してくれる人が多く見受けられ、2日目には1日目の倍の寄付が集まりました。またパネル前で立ち止まり、関心を持つ人もいました。このフードドライブで受け取った食糧は、京都にあるフードバンク・NPOセカンドハーベスト京都に届けました。今回のイベントをきっかけに食糧問題、貧困問題を考え、行動する人が少しでも増えることが私達の願いです。


学内フードドライブ実施後、中根ゼミの学生で10月19日に、フードドライブで集めた食糧のすべてをNPOセカンドハーベスト京都に届けました。
また、10月30日には、ゼミ生2名がセカンドハーベスト京都による食糧の集配作業にボランティアとして同行しました。
集配作業では、最初にコストコ京都八幡店に行きました。ここでは売れ残っている食品の中から消費期限が迫っていて、そのままだと破棄されてしまうものを寄付として受け取りました。まだ食べられるものが廃棄されるのはもったいないので、フードバンクを通じて必要な人の手に届く仕組みの意義を改めて実感しました。
こうして回収した食糧と、私たちが龍谷大学のキャンパス内で集めた食糧を持ち、私たちは京都YWCA自立支援ホーム「カルーナ」へ向かいました。そして、ここで働く職員の方に集めた食糧の一部をお渡ししました。職員の方は大変喜ばれており、フードドライブによって集めた食糧がこんなにも人の笑顔や喜びに繋がっているのだと知りました。
次に私たちは、「鴨川交流会」の方々の元へ向かいました。鴨川交流会では主に野宿者の方々への支援を日々行われています。職員の方々に、コストコ京都八幡店から頂いた食糧を渡しました。
最後に、京都大学に行って、学生団体からお米2袋を回収しました。この日は学内で京都大学国際シンポジウム「食と持続可能性」、午後には食品ロス削減全国大会が行われており、多数の研究者や企業の方々が食品ロスについて発表していました。

今回のフードドライブ主催は私たちにとってとても良い、貴重な体験となりました。フードバンク関係者や食糧を提供する人、受け取る人など、様々な人々からもフードドライブや活動内容などを聞くことができ、私たちが今、何ができるか、何をするべきなのか考えることができました。それらを踏まえて、私たちはゼミのテーマである「世界の平和と貧困」についての学びをこれからも深めていこうと思っています。
今回ご協力くださった全ての皆さま、本当にありがとうございました。

(※1)フードドライブ
私たちが日々余らせてしまい捨ててしまうような食品ロスにつながるものを食事に困っている生活困窮者に提供する、または福祉団体やフードバンクに提供する運動です。フードバンクとは集められた食品が消費者に届くまでの全体またはその団体を指し、フードドライブとはその方法の1つで、主に一般家庭から募集をすることを言います。(一般社団法人全国フードバンク推進協議会 “フードバンク活動について”. http://www.fb-kyougikai.net/faq .参照 2018-11-06)