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2018.11.30

【教員の活躍】国際シンポジウム「文献学上の持律生活と現在の持律生活」を開催しました。【文学部】

 文学部教員は、学内外で様々な活動を行っています。その活動とはどのようなものなのか、その一端を紹介するために、龍谷大学世界仏教文化研究センター、アジア仏教文化研究センター主催で開催された国際シンポジウムの内容を報告いたします。

 国際シンポジウムでは、開会挨拶を 入澤 崇 龍谷大学長(文学部仏教学科教授)、閉会の辞を 楠 淳證 龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)長(文学部仏教学科教授)、総合司会を 大谷由香 龍谷大学文学部仏教学科特任講師が担われていました。

 世界仏教文化研究センターのもとに設置されている、アジア仏教文化研究センターのなかの、グループ1ユニットAサブユニット2(南都学北嶺学班:代表 道元徹心)の国際シンポジウム「文献学上の持律生活と現在の持律生活」を、11月24日(土)に大宮学舎東黌302教室において開催しました。
 この度のシンポジウムは3部に分かれ、先ず第1部においては、花園大学の佐々木閑先生、東国大学校の李慈郎先生、龍谷大学龍谷ミュージアムの岩田朋子先生より、文献上に表されている持律生活について報告が行われました。
 また、第2部においては、チッタゴン大学のGyana Ratna先生、東京大学の藏本龍介先生、大東文化大学の飯國有佳子先生より、実際に律を実践する立場や現地調査に基づきながら、現代の僧院生活や持律生活について報告が行われました。
 そして、第3部においては、東京大学大学院の蓑輪顕量先生の司会による討論会が行われ、「律法」としての在り方、「戒」と「律」の関係、現代の社会生活と僧侶の持律の実際等について活発な意見が交わされ、戒律の現代的意義と課題とが明らかにされました。
 さまざまな立場からの報告により、持律そして戒律について有機的に追究することができた有意義なシンポジウムとなりました。今後も諸研究の進展から目を離すことができません。


入澤 崇 龍谷大学長(文学部仏教学科教授)


総合司会:大谷由香 龍谷大学文学部特任講師


講題:律蔵の意義と理念 佐々木 閑 花園大学教授


講題:パーリ律から見る女性出家者の生活 李 慈郎 東国大学校准教授


講題:律蔵に説かれる仏弟子のすがた 岩田 朋子 龍谷大学龍谷ミュージアム准教授


講題:バングラデシュにおける僧侶の生活と社会 Gyana Ratna チッタゴン大学准教授


講題:現代ミャンマーの僧院生活-律を生きる出家者たち- 藏本 龍介 東京大学東洋文化研究所准教授


講題:ミャンマーにおける女性修行者の出家生活と律 飯國 有佳子 大東文化大学准教授


楠 淳證 龍谷大学アジア仏教文化研究センター長(龍谷大学文学部仏教学科教授)