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2018.12.06

【教員の活躍】教員の開発したパスタ用小麦が、テレビ紹介されました。2(教養教育 丹野研一 先生)【文学部】

 文学部教員は、学内外で様々な活動を行っています。その活動とはどのようなものなのか、その一端を紹介するために、文学部にて教養教育科目を担当している丹野研一先生が実施した内容を報告いたします。

 文学部の丹野研一准教授が開発したパスタ用小麦が、NHK滋賀放送(11月27日放送、おうみ発630「パスタにぴったり!香り高くモチモチの食感。日野町発!小麦新品種」、18:30からの番組で7-8分間)で紹介されました。また、NHK「おはよう関西」の番組(12月17日放送7:00-8:00 のうち4分30秒)で少し短く編集されたものが近畿圏内で紹介されます。よろしければご覧ください。
 スパゲッティなどパスタ加工のためのデュラムコムギは、国内品種がほとんどなく数年前まで100%輸入に依存していました。丹野先生の育成した品種は、デュラムコムギの原種にあたるエンマーコムギの野生種を親のひとつにしています。そのため栽培と加工には技術を要しますが、収穫期がこれまでより早く、また病気が少なく風味があるなどの特長があります。生パスタ料理に最適です。
 この品種育成には13年かかっており、丹野先生は最初にこれを奈良市の自宅(当時)で交配実験し、前職である山口大学で育成選抜を繰り返して、本学での完成に至りました。またエンマーコムギの利用は、18年前に開始したシリア・トルコなど西アジアでの考古学(考古植物学)の研究がヒントになったとのことです。
 長い年月のかかる研究を継続したことが、いま実を結んだのです。