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2019.02.07

2/19~23 「福島スタディツアー」 を実施 ~福島の“今”を見、福島を生きる人々の“言葉”を聴き、そして“自分”を見つめる~

【本件のポイント】
・本スタディツアーは、復興のために乗り越えないといけない課題等について、学生自身が五感をフルに使って“今”を見、そこに生きる人々の言葉を受け止め、自分自身の問題として、福島について考えるきっかけとなることを目的として実施します。
・参加者は、様々な学部や学年から集まった、自発的にスタディツアーに応募した学生です。
・福島県の中でも、震災の被害が深刻であった中通から浜通り辺りを中心に訪問し、震災の爪痕を実感すると共に、復興状況を学びます。

【本件の概要】
 「福島の“今”を見、福島を生きる人々の“言葉”を聴き、そして“自分”を見つめる」をテーマに、農家、NPO、起業家など、福島県在住の多様な立場の方から、福島の現状や発災当時の状況についてお話を聴かせていただきます。また、お話を聴くだけではなく、高齢者サロンを訪問し、地元の皆さんと交流の時間を持ったり、町中を散策する時間を設け、自分自身でも福島の多様な面を発見する機会を創出します。
 今なお震災の爪痕が残る南相馬市や浪江町を地元の方に案内いただき、国道6号線を南下して郡山市に移動することによって、福島県の中でも特に被害の厳しい浜通りの現実を学びます。
 スタディツアー中は、感じたことや考えたことなどを毎日ふりかえり、参加者間で共有し、引率教員のアドバイスを受けながら、学びを深めます。

1.日時:2019年2月19日(火)~23日(土)4泊5日

2.場所:福島県の中通から浜通り(福島市、郡山市、南相馬市、浪江町) 

3.参加人数:15名(応募できるのは、本学学生のみ)

4.引率:筒井 のり子(社会学部・教授)、竹田 純子(ボランティア・NPO活動センターコーディネーター)

5.訪問先について
(1)NPO法人 うつくしまブランチ
 すべての垣根を越え、元気で楽しい「何か」に出会える「ふくしま」のまちを創造し、活性化させていくために住民・行政・クリエイターが個人や企業の垣根を越え、さらに知恵を出し合いながら、イベントなどを実施しているNPO法人

(2)阿部農園
 除染モデル事業を行っている福島市の梨農家。東京電力福島第一原発事故による放射能の除染モデル事業で畑の表土を5cm剥がし、山砂と入れ替える作業や除染のための粗皮(そひ)削り作業を行っています。

(3)社会福祉法人 南相馬市社会福祉協議会
 従来の社会福祉協議会の業務の他に、仮設住宅巡回訪問をはじめ、震災以降、避難生活を送る人々の生活を支えるために活動する生活支援員の育成や、南相馬市災害復旧復興ボランティアセンターの運営などを行っています。

(4)株式会社 小高ワーカーズベース
 「100の課題があるのなら、それを解決する100個のビジネスを作ればいい」と、2014年5月、震災と原発事故の影響で一度は住民が0になってしまった南相馬市小高区から、住民の帰還、住民の暮らしを支えるビジネスをつくる拠点・小高ワーカーズベースをスタート。小高区に帰還する、または帰還を検討している住民の暮らしを支えるためのビジネスを行っています。2018年10月5日に『マチ・ヒト・シゴトの結び場「NARU」』の管理運営を始めました。

(5)浪江町在住 小林 奈保子氏
 福島県田村市出身。田村市復興応援隊として活動し、結婚を機に避難指示解除されたばかりの浪江町に移住しました。浪江町の現状をお話しいただきます。

(6)特定非営利活動法人さぽーとセンターぴあ代表理事 青田 由幸氏
 2008年に南相馬市で「特定非営利活動法人さぽーとセンターぴあ」を立ち上げ、「断らない」を合言葉に障がい者の生活介護、就労支援事業に取り組んでいます。
 原発建屋が爆発し、20キロ圏内には避難命令、その外側も避難準備地域(屋内避難)に指定され、病院も障がい者・高齢者の入所施設も全て閉鎖されて福祉サービスが全面ストップされた後も、障がい者・高齢者を抱えた世帯が避難出来ずに残っていたため、南相馬市に残って支援を続けました。

4.その他
本スタディツアーは、ボランティア・NPO活動センターの国内体験プログラムとして、2015年度より実施しており、今回で4回目になります。

<このスタディツアーに付随する活動予定>
・3月8日(金)事後学習会 10:00~12:00 深草キャンパス 和顔館B105教室
・3月6日(水)東日本大震災追悼法要 12:00~13:00 瀬田キャンパス 樹心館
・3月8日(金)東日本大震災追悼法要 12:00~13:00 深草キャンパス 顕真館
       法要終了後、参加学生による活動報告
・4月(予定)報告会を実施

問い合わせ先 : ボランティア・NPO活動センター 竹田  Tel 075-645-2047