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2019.02.08

世界の先住民の課題から現代文明、未来を考える セミナー「世界の先住民族と人権:フィリピン、オーストラリア、そして日本」を開催 2月18日(月)13:30~ 龍谷大学深草キャンパスにて

【本件のポイント】
・龍谷大学アフラシア多文化社会研究センターは、仏教研究、地域研究(主にアジア)、並びに国際関係研究を中心に、新たな国際秩序の構築に向けた基礎的な研究を実施
・フィリピン南部ミンダナオ島北部の山岳地帯に残存する先住民族ママヌワ族(Mamanwa)のリーダーが今回来日し、先住民族が直面している問題を龍谷大学にて報告
・東京大学名誉教授 尾本恵市氏が世界の先住民族について、龍谷大学国際学部 准教授 友永雄吾がオーストラリアの先住民族について報告し、世界の先住民族の人権を広く考察

 ママヌワ族(Mamanwa)は、フィリピン南部ミンダナオ島北部の山岳地帯に数千人が残存する先住・狩猟採集民です。1978年より日本の調査隊による世界初の集団遺伝学的調査がおこなわれ、この集団がフィリピン最古の先住民(First People)の末裔であるとの仮説が発表されました。わが国で知られる機会の少なかった彼らですが、現在その固有言語や伝統文化は消滅寸前となっており、民族の存続があやぶまれる状況です。
 とくに近年は日本企業を含む鉱山開発により、一部のママヌワ世帯が低地に造られた村への移住を強いられ、健康や教育、コミュニケーション等の面での影響が憂慮されます。このたびは、ママヌワ血縁者でもあるラリー・ディロ教授とママヌワ族のリーダーであるカイン・フクマン氏をお招きし、フィリピンの先住民が現在当面している問題を考えるとともに、世界の先住民が抱えている問題を考えます。この問題の考察はわれわれが享受している現代文明を相対化して、未来を考えるうえでも重要と考えています。

1.日時   2019年2月18日(月) 13時30分~16時30分

2.場所   龍谷大学 深草キャンパス 和顔館4階会議室3

3.テーマ  世界の先住民族と人権:フィリピン、オーストラリア、そして日本

4.報告者   
 尾本恵市 氏 (東京大学 名誉教授) 「世界の先住民と人権」
 友永雄吾 (龍谷大学国際学部 准教授) 「オーストラリア社会とアボリジニ」
 ラリー・ディロ 氏 (セントポール大学 教授)
 カイン・フクマン 氏(ママヌワ族リーダー) 「フィリピン最古の先住民族の現在」

5.主催    龍谷大学 アフラシア多文化社会研究センター

6.共催    龍谷大学 国際学部 友永研究室

7.申込    参加自由、申込不要

8.使用言語  英語・日本語 ※同時通訳等は入りません


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問い合わせ先 : 
 研究部人間・科学・宗教総合研究センター 髙峯(たかみね) 
 Tel 075-645-2154