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2019.06.02

記念講演会「因幡堂平等寺の中世・近世」を開催【龍谷ミュージアム】

 今日(2日)の京都は曇が低く垂れ込む一日となりました。さて、龍谷ミュージアムで好評開催中の企画展「因幡堂 平等寺」も終盤にさしかかり、仏教美術ファンらでにぎわっております。

 本日は、本展図録に総論:因幡堂平等寺の歴史を執筆いただきました京都文化博物館の長村祥知氏をお招きし、龍谷大学大宮学舎清和館3階ホールで記念講演会を開催しました。平安中期の貴族私邸に始まり、天台宗や修験道本山派に連なり、現在、真言宗智山派に属する因幡堂の歴史を、多くの文献とわかりやすい図で説明をしていただきました。

 橘行平の私邸としての草創期や、幾度となく火災に遭われた歴史、また、聖護院の末寺としての関わりなど、因幡堂の多面的な歴史の一端に触れる機会となり講演会終了後も、長村講師に質問する方が講師を取り囲んでいらっしゃいました。

 本企画展の会期は残すところあと1週間となりました。どうかお見逃しなく…。



【企画展「因幡堂 平等寺」 概要】
 四条烏丸の南に伽藍を構える因幡堂平等寺。因幡堂は東寺・西寺以降、平安京(洛中)に初めて建った仏堂のひとつでした。「日本三如来」と称され、天竺伝来と伝わる薬師如来を本尊とし、その由緒が因幡堂縁起絵巻に描かれるほかは、これまで因幡堂の宝物についてはほとんど知られていませんでした。

 今回の展示では、因幡堂伝来の宝物を中心に仏像20体が並ぶなど、重要文化財5件を含む64件の宝物や史料が展示されます。
 京都にお住まいの方も、京都通を自認する方も、知られざる古刹・因幡堂の全貌を是非ご覧ください。


【関連サイト】
 ◆ 龍谷ミュージアム
 ◆ 企画展「因幡堂 平等寺」
 ◆ 龍谷ミュージアム公式Twitter
 ◆ 開館スケジュール