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2019.06.18

「政策実践・探究演習」福知山プロジェクト 第1回合宿を実施【政策学部】

 2019年6月15日(土)~16日(日)、政策学部の「政策実践・探究演習(国内)」福知山プロジェクトの合宿を行いました。政策学部2回生5名、3回生9名と教員2名が参加し学修を深めることができました。

 合宿1日目は、福知山市大江町毛原でのフィールドワークを実施しました。毛原自治会2名と福知山市市民協働課の2名の方に集落入口で出迎えていただき、小雨の降る中、自治会長の櫻井氏のご案内で1時間ほど集落内を散策しました。高低差が激しく上から見る棚田の景観がすばらしいものでした。
 散策後に公会堂にて昼食(鬼にぎり弁当)、午後から自治会長の講演を伺って質疑応答を行いました。毛原集落は人口29人の小さな集落で、棚田の景観が美しく、20年をかけ多様な取組を積み重ねて来られました。農地の基盤整備事業がうまくいかなかったことが、逆に「美しい棚田」を保全し脚光を浴びることになったということです。また、滋賀県から移住された方のお話では、20年前農業体験で訪問し、あまりにもお米・お酒が美味しく移住者受け入れの雰囲気もあり、年月をかけて徐々に移住したということでした。
 様々な取組や移住者受け入れの雰囲気づくりの基本となるのは、集落の中で自治会の会合でも近所の立ち話でも継続して「熟議」がなされてきたことです。本プロジェクトの中心的なテーマである「話し合いがまちを変える」のモデル事例といえます。学生たちはお二人のお話に熱心に耳を傾け、積極的に質問し、毛原集落の事例から熟議の重要性など多くのことを学ぶことができたようです。


毛原集落でのフィールドワーク


自治会長の案内で集落内を散策


自治会長から取組について伺い、質疑応答(毛原公会堂にて)


自治会長から取組について伺い、質疑応答(毛原公会堂にて)

 夕方からは福知山の旧市内に移動し、グループに分かれて「まちあるき」を行う予定でしたが、あいにくの豪雨で予定通りに歩くことができませんでした。夜は、毛原集落での学びの成果がプロジェクトの到達目標の中にどう位置付けられているか、というテーマで約2時間の活発な議論を行い、充実した1日となりました。ⅡA生(2年目の履修生)からは、「こういう合宿がしたいと考えていた」という感想もありました。
 
 合宿2日目は、福知山消防防災センターにて、福知山公立大学の学生10名とともにファシリテーション研修を行いました。9月に予定されている福知山市「次世代交流ワークショップ」という一般市民の話し合いの場で、学生がファシリテーターを担うことになっており、そのためのスキルアップ研修です。午前は外崎祐実氏を講師に、アイスブレーク、ファシリテーション・グラフィックの技法を、午後は西川実佐子氏を講師にホワイトボード・ミーティングの技法を研修し、全員がファシリテーターあるいはグラフィッカーとして市民の話し合いの場に立つ準備をしました。
 今後は、熟議の重要性をよく認識し、ファシリテーション及びグラフィックのスキルを高めていけるよう、日々の講義やワークショップの中で練習を積んでいきます。次回合宿はいよいよ9月「次世代交流ワークショップ」の本番です。各自が主体的にワークショップに参画できるよう準備を進めつつ、学びを深めていきます。

※ファシリテーター: 話し合いがスムーズに進むよう進行する役
 グラフィッカー : 話し合いの過程が参加者に見えるよう記録しまとめる役


グラフィック・レコードの書き方を講師から教わる


研修最初のアイスブレーク


ペンの使い方から練習


ホワイトボード・ミーティングの実習(全員がファシリテーターに)


ホワイトボード・ミーティングの実習(全員がファシリテーターに)