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2019.07.10

【こども教育学科授業紹介】~「こどもの口はふしぎがいっぱい」~

今年度は、健やかに育つ・生きる<いのち>というテーマにして実習教育を進めています。その1つとして、乳幼児の歯に学び、考える講演会を開催しました。
社会や食環境の変化は子どもの健康に大きく影響しています。「子どもの口腔の変化」から、口に現れる子どもの健康という広い視点が得られました。また、「こどもの口のふしぎ」にふれながら、かけがえのない<いのち>の育ちに寄り添う喜びや責任、困難さを実感するだけでなく、「共生の理念に基づき生きる」という本学の人間形成のヒントが見つかったと思います。さらに、王子動物園のカバの口の中、野生のチンパンジーと動物園のチンパンジーの口の中の様子の違いから、健康な歯とはどんなものであるか、知る機会となりました。
保育者として子どもを観察するということが重要であると考え、取り組んできた学生にとって、さらに観察することが増え、子どもの抱える背景を考える機会となりました。
<学生の感想(抜粋)>
・健やかに育つということに家族でご飯を食べることは人や動物にとって一番大切なことだと思いました。
・「心に借金をして帰す」のではなく、「心に貯金をして帰す」という考えで治療されているのは凄いと思いました。
・虫歯がたくさんできてしまう子ども達の生活の背景には食習慣だけでなく、生活習慣や家族との関わりが深く関係していると学びました。
・おやつを規則正しい時間に与えている子どもは我慢することを覚え、おやつを食べたいときに食べる子どもは我儘になってしまい、虫歯も多くなることを学びました。子どもの心と身体を育てるということは歯と関わりがあることに興味深さを感じました。
・子ども達の歯で家庭の事情を知ることができるということを初めて知り、子どものサインに気がつける保育者になりたいと思いました。
・ネグレクトや虐待を受けている子どもの歯の画像から「原因は子どもになるのではなく、周囲の大人や環境にある」という言葉が心に残りました。健康な永久歯が生えてくるためには、健康な乳歯が不可欠であり、両方とも大事にしなくてはいけないと気がつきました。



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