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2019.08.20

2019年度後期開講予定 経営学特別講義「我が社の経営と京都」を科目担当者よりご紹介します

 龍谷大学経営学部では毎年、後期(第2学期)に、3回生以上を対象にして「我が社の経営と京都」という特別講義を開講しています。その内容は、京都企業の経営者をお招きし、実際の企業・経営についてお話いただくというものです。この特別講義は若干の名称変更がありましたが、2002年度から毎年開講されています。
 本科目の運営については、昨年から若干のリニューアルを行いました。それは、経営者の方の講演の回数を減らし、各経営者の講義に対する「振り返り」の学習の機会を設けるということです。具体的には、経営者の方の講演は5回、学生自身による「振り返り」の学習も5回としました(「振り返り」は受講生が関心を持った企業についてグループを編成し、プレゼンを行うというものです)。
 今年お招きする企業とその狙いは以下のようです(ここでの紹介は科目担当者によるものです)。

10月22日 株式会社ヨードクリーン
 「社会的企業」という側面から講演をお願いしました。同社は1990年に創業され、京都の資源(樹木・竹・草などの枝葉)をリサイクルし堆肥化するという環境ビジネスに取り組んでいます。2010年には「平成22年京都府環境トップランナー」として表彰されています。出発点は、創業者の「もったいない」という思いです。
10月29日 京都生活協同組合
 協同組合の形態をとっている企業にも関心をもってもらいたいということで、昨年に続いて講演をお願いしました。1964年に創立され現在、京都府下に55万人近い組合員を擁しています。「大学生協は知っているけれども……」という学生に消費生協(地域生協)という存在を知る機会になればと思います。
11月5日 三洋化成工業株式会社
 同社は「パフォーマンス・ケミカルス」と呼ばれる分野で事業を展開する有力企業です(東京証券取引所の1部市場に上場)。学生たちにはなじみのない会社かもしれませんが、京都にはBtoBの分野に優れた会社があることを知ってほしいと思います。昨年に続いて講演をお願いしましたが、今年はまた違った角度からのお話も予定されています。
11月12日 タキイ種苗株式会社
 同社は「タネ(種)」をビジネス」にしています。F1(交配種)の開発と生産に強みを有しており、日本を代表する種苗メーカーの一つです。他の有力種苗メーカー2社が上場(株式公開)しているのに対し、同社は非上場を貫いています。1835年に創業された長寿企業でもあります。竹原義郎『ほんものの京都企業』PHP研究所、2010年でも紹介されています。
11月19日 株式会社龍村美術織物
 京都は長い間、都がおかれていたことがあり、伝統産業都市でもあります。同社は1894年の創業以来、「美術織物」の分野で事業を展開してきました。同時に、産業資材などの新しい分野にも取り組んでいます。伝統産業におけるビジネスや革新の取り組みについて学ぶ機会になればと考えて、講演をお願いしました。同社も『ほんものの京都企業』に登場する7社の一つです。

 先にも記しましたように、これら5社の講演の後(11月26日から)には受講生たちが、学んだことを振り返るとともに、自らの視点で考察を加えます。毎回の講演の様子は後日、このウェブサイトで報告させていただきます。


2018年度 三洋化成工業株式会社様の講義の様子


グループ討議の様子


グループ討議後の発表