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2019.08.30

【農学部】水俣地域の食の魅力発信へー熊本県と連携協定締結-

 8月27日(火)、龍谷大学農学部と熊本県は、水俣地域を中心に「食」と「農」の分野で、地域の振興に寄与することを目的とした連携・協力に関する協定を締結しました。
 本協定は、農学部において、同県営業部長の「くまモン」を招いて「熊本県の観光や農林水産業、熊本県が推進するブランド戦略」をテーマにした講義を実施したことがきっかけ。以降、食料農業システム学科の淡路和則教授を中心に、水俣地域の生産者と交流を深めてきました。今後、学生たちは、生産農家などでの体験実習をとおして、同地域の環境保全型農業を学ぶほか、近畿圏での熊本物産展などに協力し、地域ブランドの発信などの現場学習をおこなう予定です。

 熊本県庁で実施した調印式及び懇談会の中で、入澤学長は、「持続可能な社会を構築することに貢献ができるよう、仏教系の総合大学として主体的に取り組んでいきたい。龍谷大学ならではの切り口で仏教SDGsを推進していきたい。熊本県と農学部が連携をより深め、持続可能な社会の構築に貢献できる成果が生まれることを願っている。」と述べられ、熊本県の蒲島郁夫知事から、You,Unlimited という本学のスローガンは、復興中の熊本県として大変共感するといったお話や「龍谷大学が持つ食と農の専門的知見を水俣振興につなげたい。協定がさらなる地域振興につながることを期待する。」と話されました。
 
 滋賀県と類似した環境保全型農業を行う同地域の取り組みは全国的にはまだ知られておらず、淡路教授は「学生の中では「水俣病=環境汚染」のイメージが強い。水俣地域の農業の取り組みや澄んだ海の写真を紹介したところ、学生の反響が大きかった。9月には学生が水俣地域の農家にて農業体験実習を行うが、水俣の取り組みを肌で感じてほしい。また、今の美しい水俣を関西にも広めていきたい。」とコメントされました。

 熊本県と本学農学部との連携を深めることで、本学学生が農業先進地域の取り組みを学ぶ機会を得られるほか、熊本県からは本学の知的資源を活かした研究や地域ブランドの確立とその発信が期待され、持続可能な社会の構築に貢献する人材の育成をめざします。

<協定書の名称> 
熊本県と龍谷大学農学部との連携・協力に関する協定書

<連携協力事項>  
(1)食と農の教育・研究に関する事項
(2)農業実習を始めとする現場学習に関する事項
(3)地域ブランドの確立・発信に関する事項
(4)その他、連携・協力に関する事項

<当面の連携内容>
 ・熊本県において環境保全型農業を実行している生産農家や行政の専門家を招聘した講義の実施
 ・生産農家での調査実習を始めとする現場学習の実施
   ※現時点での予定。今後、更なる連携の取り組みを協議して決定します。