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2019.09.19

他の地域を知ることで、実習フィールドへのヒントを得る【社会共生実習】

 8月24・28日に、社会学部の科目「社会共生実習(地域エンパワねっと)」(担当教員:社会学科 脇田健一、現代福祉学科 川中大輔)の学外実習がおこなわれました。
本科目は、受講生自らが地域の課題を見つけて、解決・緩和のための方法を地域の方々と共に模索する授業です。

 24日には、大津市瀬田東学区の外国籍の子どもや保護者の方々が直面する問題に着目している磯崎さん(コミュニティマネジメント学科2年生)が担当教員とともに、神戸市長田区に拠点を置いているNPO法人たかとりコミュニティセンターのオリエンテーションに参加しました。そして、同法人の村上桂太郎さんから設立目的や阪神・淡路大震災以降さまざまな広がりを見せた活動内容を伺い、ワールドキッズコミュニティの活動を中心に子ども・若者を対象とする多文化共生の実践について学びました。その後、担当教員の説明を受けながら、長田区のまち歩きを行い、地域理解も深めることとなりました。

 磯崎さんは、「阪神・淡路大震災から復興を遂げた街並みと震災前から変わっていない街並みが混在していることに、とても興味深く感じた。また、ワールドキッズコミュニティのスタッフの方から後期の実習活動についてアドバイスもいただいたので、今後の活動に生かしていきたい。」と意気込みを語ってくれました。


まち歩きの様子


まち歩きの様子

 また、28日には、磯崎さんが担当教員とともに、先進的な取組をされている団体でのインタビューや、その周辺地域のまち歩きを行いました。

 午前中は、神戸市中央区で外国人向け日本語教室などの活動をされているNPO法人まなびとの中山迅一さんにお話を伺いました。その後、神戸市立海外移住と文化交流センターなどを訪れたりして、移民と日本社会にまつわる歴史についても学習しながら周辺地域も見てまわりました。
午後は、大阪のミナミで外国にルーツのある子どもの学習支援と居場所づくりに取り組む放課後学習支援教室Minami子ども教室で中心的な役割を担われている方の一人である金光敏さん(NPO法人コリアNGOセンター)にお話を伺いました。加えて、担当教員の説明を受けながら、猪飼野や釜ヶ崎など大阪市内で数カ所のまち歩きも行い、周縁化された人々の暮らしについて考える機会も持ちました。

 磯崎さんは「NPO法人まなびとの中山さんには、外国籍の方への支援をされている経験から、支援に必要な知恵などを教えていただくことができ、後期の実習活動のヒントを得ることができた。Minami子ども教室の金さんには、実習活動をするうえで気になっていたことをたくさん聞くことができ、活動へのアドバイスもいただいたことで、後期の実習活動により自信を持つことができた。また、実際にまちを歩くことで、印象があまりよくなかった街にも、違った良さがあることに気づくことができた。後期の実習活動では、今回のインタビューなどで得たアイデアを生かしていきたい。」と語ってくれました。


NPO法人コリアNGOセンター入り口


中山迅一さん


磯崎さんがインタビューしている様子


中山迅一さん(左)と磯崎さん(右)