Need Help?

News

ニュース

2019.10.01

神谷ゼミの学生がラオスにてスタディツアーを実施【経済学部】

経済学部では、多くのゼミ(演習I/II)が学内外で様々な活動を行っています。

国際経済学科の神谷祐介ゼミでは、9月15日(日)から19日(木)まで、ラオス人民民主共和国にて、学生24名(ゼミ生22名、ほか2名)がスタディツアーを行いました。

活動の初日は、ラオスの首都ビエンチャン市郊外の農村にて、保健センターや小学校を訪問し、調査活動を行いました。その夜は、現地チームとサッカーの試合を行いましたが、惜しくも僅差で敗れました。2日目は、国際協力NGO「IV-Japan」を訪問し、木工事業やホスピタリティ・介護事業についての説明を受けた後、実地訓練の現場に移動し、訓練生によるマッサージやシャンプーなど、美理容サービスを実際に体験したり、縫製の訓練現場を視察しました。その日の夕方は、ラオスで活動をする国際協力機構(JICA)海外協力隊員の方々と交流を図りました。3日目は、JICAラオス事務所を訪問し、教育と保健医療分野の事業について話を伺いました。その後、ラオス国立大学経済経営学部に移動し、現地の大学生と交流をしました。神谷ゼミの2グループが、自らの研究活動について英語でプレゼンを行いながら親睦を深めました。4日目は、再びJICAラオス事務所を訪問し、不発弾(UXO)除去プロジェクトについて話を伺いました。

こうした忙しいスケジュールの合間を縫って、学生たちは早朝からメコン川沿いの公園でエアロビクスをしたり、ラオス料理やフランス料理に舌鼓を打ったり、プールで泳いだり、寺院に行ったり、ナイトマーケットで買い物をしたりと、市内観光も存分に楽しみました。

以下、ゼミ生を代表して2名の感想を紹介します。

上講 聖(3年生)
ラオスでの5日間の活動はとても刺激的な内容でした。私たちのグループは、大学生がどうすれば健康意識を持ち、運動習慣を定着させることができるかをテーマに研究活動をしています。ラオス農村部の保健センターへの訪問や、JICAの方々によるラオスの教育システムや公衆衛生についての話は、我々の研究内容を深めるよい機会となりました。そして、ラオスで海外協力隊として活動されている3名の大学院生の方々との交流は、日本では体験することのできない貴重な時間となりました。今後、研究内容をより発展させて、来年もまたラオスでの活動を行いたいと思います。

松尾 有紗(3年生)
ラオスでの5日間は、SDGsの17の目標の1つである「つくる責任つかう責任」について考え直す研修になりました。職業訓練を通して、女性および青年の生計向上を目指すNGO「IV-Japan」が実施している縫製の職業訓練を視察し、学生の卒業後の進路について伺いました。学生は、訓練所を卒業した後に独立して自分のブティックを開くことが多いそうです。実際に、滞在中たくさんのブティックを町で見かけました。ブティックでは、生地の仕入れ、縫製、販売までの過程が行われます。もしくはお客さんから頼まれた生地でオーダーメイドで服をつくります。ラオスのファッション業界は、生産者と消費者の距離が近く、生産過程が比較的短いという印象を持ちました。ファストファッションが人気の日本では、生産者と消費者の距離が遠くなり、生産背景を意識する機会が減っているのではないのでしょうか。私は、大量消費社会や消費者行動などのテーマに興味があります。私達は消費をやめることはできませんが、消費の方法を変えることは可能です。ラオスで見た生産者と消費者の関係をヒントに、今後は持続可能な消費について研究を進めていきたいと思います。

神谷ゼミでは、今回のスタディツアーでの経験を生かして、グループでの研究活動に励む予定です。

経済学部では、今後も、様々なゼミでの取り組みを紹介していきます。