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2019.10.03

聴覚障がい者の方たちと共に防災訓練に参加【社会共生実習】

 社会学部の科目「社会共生実習(The First Aid)」(担当教員:現代福祉学科 栗田修司教授)の受講生らが、9月15日(日)に大津市藤尾小学校で開催された令和元年度大津市総合防災訓練に参加しました。

 今回の訓練は、「大津市を震源とするマグニチュード7.8の直下型地震が発生し、市西部地域で震度7を観測、その後の降雨により土砂災害発生の危険が高まり、市内の河川が増水傾向にある。」という想定の下に実施されました。

 本訓練では、同科目受講生4名が避難所運営訓練における要配慮者(聴覚障がい者)対応訓練に参加しました。
 受講生の中には、手話ができる学生もいましたが、今回は訓練計画に沿って、基本的に筆談ボードを使ったコミュニケーションのサポート訓練を実施しました。

 最初のうちは、学生も聴覚障がい者の方たちも意思疎通の面で、もどかしさを感じていたようですが、時間が経つにしたがって、自然とジェスチャーが加わるなど、和やかな雰囲気の中で進み、訓練終了時には聴覚障がい者との意見交換会も行われ、充実した訓練参加となりました。

 受講生にとって、防災訓練における要配慮者(聴覚障がい者)対応訓練は初めての経験で、筆談という短い文章で適切にものを伝えることの難しさや災害時の障がい者への配慮の大切さをこの訓練から学びました。

 また、今回の避難所運営訓練には、受講生とともに、外国人避難者対応訓練に中国からの留学生の方々も特別に参加されました。
 外国人避難者名簿の作成や多言語表示シートの作成、さらに多言語支援ツール(翻訳ソフト)の使用など、実践を通して外国人の視点で貴重な意見交換が行われました。

 この度の防災訓練参加は、社会との関わりの中で、実践を通して学びの場を提供するプロジェクトの精神を体現したものであり、今後、受講生については、これらの体験を学生生活の中で、また、地域において生かしてくれることを期待しています。


要配慮者(聴覚障がい者)対応訓練の様子


要配慮者(聴覚障がい者)対応訓練の様子


聴覚障がい者との意見交換会の様子


外国人避難者(留学生)対応訓練の様子

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。