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2019.10.25

龍谷大学と株式会社ミライロが共同でユニバーサルデザインの指針「UD設計標準」作成

【本件のポイント】
・龍谷大学と株式会社ミライロ※が共同で、「大学施設におけるユニバーサルデザイン設計標準」を作成
・障がいのある学生・教職員・障がい学生サポーターに対してWEBアンケートを実施し、通常見落とされがちな利用者の視点で課題を抽出
・障がいのある学生・教職員等が集まり意見交換会を実施し、WEBアンケートで集めた意見を、UD設計標準の完成に向けて更に精査

【本件の概要】
 龍谷大学と株式会社ミライロは、バリアフリー法と福祉のまちづくり条例に加えて、障がいのある学生や教職員の声を取り入れた新しい設計基準である「大学施設におけるユニバーサルデザイン(以下、UD)設計標準」を共同で作成しました。
 現状、大学施設を建築・改修する際に指標とするものは法律と条例ですが、その標準は一般的な建物を指すものであり、大学独自の施設整備に関する方針や具体的な整備基準は明確に定められていません。また、法律や条例の中から、大学施設や利用者に必要とされる情報は大学単位で独自に汲み取らなければならないことや、大学内においても整備基準が無いなど、大学担当者が抱える問題も多く存在しました。 
 今回、法律や条例の中から大学施設の設計においてポイントになる情報を抽出した基準に加えて、障がいのある学生や教職員、障がい学生サポーターなどの意見を反映した「大学施設におけるUD設計標準」を作成、適用することで、障がいのある学生等にとって通いやすい大学、利用しやすい施設づくりを目指します。
  
【備考】
 本学では株式会社ミライロと連携し、利用者の誰もが快適にキャンパスライフを過ごすことができるよう、学内のユニバーサルデザイン化を推進しています。2018年度よりすべての利用者にとって学内における危険箇所はないか、利用しづらい箇所はどこかなど、さまざまな利用者の目線に立った施設面における課題の抽出を目的とした「UD調査」を連携して実施するなど、課題にもとづく施設改修を行っています。
 今後は、「UD調査」および「UD設計標準」の結果を踏まえ、学内の更なるUD化に向けて施設整備を実施して
いきます。


※株式会社ミライロ・・・障がいのある当事者の視点から「環境」「意識」「情報」の3つの観点で、企業・自治体・教育機関に対してユニバーサルデザインのコンサルティング業務を行っている。人々の想いと社会の共感を原動力とし、世界へ、未来へ向けて事業を展開している。(大阪府大阪市/代表取締役社長:垣内俊哉)


問い合わせ先 : 
  龍谷大学 管理課 栗田  Tel 075-645-7877
  株式会社ミライロ 橋本  Tel 06-6195-7853