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2019.11.07

顕真アワー「過去·未来と現在」の開催【文学部】【文学研究科】【実践真宗学研究科】

 2019年10⽉30⽇(⽔)、⼤宮本館において、顕真アワーが開催されました。

 『阿弥陀経』の勤行に続いて、本願寺派勧学・本学元⽂学部教授の武⽥宏道先⽣から「過去·未来と現在」と題して、アビダルマ仏教を代表する一部派、「説一切有部」(略して、有部)が説く存在するものと表裏一体の関係にある時間の観念について、お話しいただきました。
 「お寺での法話とも違うし、大学の講義ともまた違うので、だいぶ面食らっています」と言われながら、「三世実有(さんぜじつう):過去・未来・現在の三世における無数の法(有るもの)は、この現在の一瞬間のなかに、同時に存在する」という言葉に凝縮された、有部の考え方の基本を丁寧に解説されました。一般に時間は,過去から現在、そして未来へと経過していくと考えられます。しかし、この有部の考え方によれば、過去を内省する現在の言動が未来にあるべきあり方を今に引き寄せる契機となります。過ぎ去った過去にくよくよし、未だ来たらぬ未来に不安を抱ているのが私たちです。“若い”学生たちに、どのように未来に向けてアプローチするのか、また心の充足が求められるのか、力を込めてお話しいただきました。

■10月30日(水) 15:00~16:30
 顕真アワー
 「過去·未来と現在」
 本願寺派勧学・本学元文学部教授 武田 宏道 先生
 大宮学舎 本館講堂