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2019.11.15

【学科紹介】現職教員のゲストティチャーを迎え、「評論文・説明文の授業」を行いました。(哲学科教育学専攻・堀田悟史先生)【文学部】

 文学部の授業風景はどのようなものなのか、その一端を紹介するために、文学部哲学科教育学専攻の堀田悟史先生が実施した内容を報告いただきました。

 11月5日の国語科教育法Ⅱの授業で、八幡市立男山東中学校の辻村重子先生を講師に迎え、ワークショップを含めた講義をしていただきました。前半は「評論文・説明文の授業の在り方について」「評論文・説明文の学習とカリキュラムマネジメントについて」の講義が行われました。パワーポイントを使用した理解の深まる講義でした。後半は、教科書掲載の説明文「鰹節―世界に誇る伝統食」を使って学校で展開されているアクティブ・ラーニングの授業をしていただきました。学習者の気づきを大切にしてクリティカルに読む力を育成する授業でした。教育現場の最先端の授業を体験し、大学での学びを地に足が着いた、より充実したものにして欲しいと思います。学生の感想を以下に挙げておきます。

 学生の感想:(前略)本文をじっくり読んでいると「もっと知りたい」と感じることがたくさん出てくる。この「もっと知りたい」を深めていくことも一つの学習になると思うし、社会で生きて働く力の育成に繋がっていくのではないだろか。
 本文に書かれていることばをそのまま追って、かつ、疑いを持って読むと説明的文章に対して様々な違和感を覚える。そして、このように追求していくことが段々楽しくなってきている。生徒が疑問に感じる箇所やつまずきそうな箇所を中心にしていくのも良いが、「カビ」のことなど生徒が興味を持ちそうなところから話を広げていくのも面白そうだ。読んで納得させられる・納得した気になるだけでなく、自分で納得・理解を作り出せるような授業が良い授業になるのだろうなと思った。

 辻村重子: 八幡市立男山東中学校国語科教諭。同校の研究指導主任。評論文・説明文の学習指導に関して、理論・実践の両面で高い評価を受けている。また、学校の教育活動全体を通して学習者に表現力をつける実践でも実績を上げている。論文に「「論証構成図」を導入した中学校説明的文章の「図式化」」(「国語科教育」第82集 全国大学国語教育学会 2017.)、「オオカミを見る目(東京書籍一年) 「同心円ツール」と「図式化」で論証を可視化する」(「教育科学 国語教育」2018.11)などがある。本学文学部哲学科教育学専攻卒業。


講師:八幡市立男山東中学校 辻村重子先生