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2019.11.20

スイスのソーシャルワークについて講演を開催 -ザンクトガレン応用科学大学 マイセン,フルリナ講師-

11月14日(木)、スイスにあるザンクトガレン応用科学大学のMeisen, Flurina (マイセン, フルリナ)講師による講演「スイスのソーシャルワーク(Social Work in Switzerland )」が開催されました。学生や施設職員、REC受講生など200名を超える方が参加されました。

 マイセン先生は、スイス連邦の概要を語られたのち、スイスの福祉制度や福祉専門職教育などの説明を経て、スイスのソーシャルワークを3つの特徴であるケースワーク、ソーシャルペタゴギー(社会教育)およびソシオカルチャラルアニメーション(社会文化的活性化活動)から言及されました。それぞれの例として、薬物依存、子ども家庭、青少年活動を取り上げ、それらの特徴について語り、ソーシャルワークにおける地域性の再認識や政治へのかかわりの重要性も述べられました。
 最後の質疑応答では、主に日本とスイスの文化や制度の相違に関連した質問が出されました。時間の関係ですべての質問に回答できなかったのが残念と感じられるほど、有意義な時間でありました。
 なお、講演は英語で行われ、本学大学院社会学研究科博士後期課程 社会福祉学専攻2年の前廣美保さんが通訳されました。


マイセン フルリナ講師


講演会の様子

また、講演会に先だち、現代福祉学科基礎ゼミ(栗田ゼミ)においてゼミの学生(1年生)が、日本における高齢者ドライバーの運転免許証の自主返納に関して、その状況と課題を英語でプレゼンテーションしました。
 学生たちは、パワーポイントの提示画面を英語表記に変えるグループ、分担して英語の文章作成を行い報告するグループなどに分かれ、さらに報告練習を経て本番に臨みました。学生たちは自身の英語が通じるか心配していましたが、高齢者福祉がご専門であるマイセン先生からは、報告内容に関する補足情報を求める質問などがあっただけでなく、学生たちもその質問に英語で受け答えしました。 

プレゼンテーションの後は、大津にある「株式会社六匠 デーサービス和」で認知症の高齢者に働きかけている知的障がい者の活躍についてのビデオを観たうえでマイセン先生や六匠のスタッフの方々と共に学び合いました。


プレゼンテーションをするゼミ生


英語によるプレゼンテーション

今回来学いただいたマイセン,フルリナ氏の所属する、ザンクトガレン応用科学大学と龍谷大学は一般協定の締結を予定しております。今後の動向にも是非ご注目ください。