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2019.12.19

東洋史学研究会研究大会の開催【文学部】【文学研究科】

 龍谷大学東洋史学研究会は2019年11月22日(金)、大宮学舎東黌101教室において第43回龍谷大学東洋史学研究会研究大会を開催致しました。

 研究発表の部では、鳳浩然さん(修士課程)「3~4世紀における道教の展開-老子道徳経の注釈を通して-」佐倉拓海さん(修士課程)「シャー・タフマースプ1世治世後半期における東方政策について」井深心平さん(博士後期課程)「唐代コータンにおける寺院経営」の3名が上記のような題目で日頃の成果を報告しました。会場からも質疑応答があり、発表を終えた3名の感想は以下の通りです。

 鳳浩然さん「今回の発表を通して、老子研究について、これまで気づいていなかった細部を深めて勉強する機会になりました。先生方からの指導を得て、色々と勉強になりました。」
 佐倉拓海さん「研究大会は自身にとって非常に貴重な機会でありました。自身の2年間の成果を大勢の方に聞いていただいただけでなく、貴重な意見をいただくことができました。とりわけ、サファヴィー朝についても研究しておられる守川知子先生からの多くのご指摘やご意見は、修士論文に向けて参考にすべき点が多くありました。また、一つの時代だけでなく、前後の時代を含めた広い視点の中でその時代を位置づけていくことの重要性を再認識することができました。これから短い期間ではありますが、修士論文完成に向けて尽力したいと思います。」
 井深心平さん「大変緊張しましたが、発表を終えられてほっとしています。今回の経緯をふまえて、扱った文書についての研究を深めていきたいと思います。」

 文学部特別講義の部では守川知子先生(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)をお招きし、「シーア派ムスリムの見た17世紀の仏教世界ーサファヴィー朝使節団とシャムー」という演題で御講演いただき、特に宗教間の違いから数百年前からも異文化交流の難しさがあったのかと実感する内容であり、真剣に耳を傾けていました。

 大会終了後、大宮学舎清和館2階生協食堂において懇親会が開かれ、ご講演いただいた守川先生、発表者を中心に多くの東洋史学専攻の教員・院生・学部生が参加し、盛会のうちに 懇親会を終えることができました。