2019.11.28
「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅱ」を開講しました!【社会共生実習】
社会学部の全学科横断科目である「社会共生実習(地域エンパワねっと)」(通称「大津エンパワねっとプログラム」)では、毎年、社会学部の主に1年生を対象として「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅰ・Ⅱ」を開講しています。
今年度の「特別講義Ⅱ」のポイントは、【 地域活動をされている方 × エンパワ生 】のコラボレーション。ひとつの課題に対し共に解決・緩和に取り組んだ方たちが、その活動事例についてお話しくださいました。
第一回目:10月17日(木)1講時 現代福祉学科開講
テーマ:「わがまち瀬田東 ある自治会の自主防災活動の現状」
ゲスト:大津市瀬田東学区社会福祉協議会会長 野原 稔 氏
エンパワ11期生 今西 主俊さん(2018年度受講生)
野原氏は、瀬田学舎に隣接する瀬田東学区のまちの成り立ちからご説明くださいました。次いで、大規模災害が比較的少ないこの地域の防災意識について現状と課題を述べられました。
昨年度、野原氏のご協力のもと地域の防災意識向上に取り組んだ今西さんからは、一年間の活動について発表がなされました。
第二回目:10月31日(木)4講時 コミュニティマネジメント学科開講
テーマ:「外国籍の子どもとその家族へのサポートと課題」
ゲスト:瀬田東幼稚園 国際交流クラブ 髙橋 友子 氏
エンパワ12期生 磯崎 建斗さん(2019年度受講生)
多様な国籍の方が住んでいる瀬田東学区。髙橋氏は、瀬田東幼稚園にて多文化理解・共生のための活動に取り組まれています。活動を始めた経緯と、その中で見えてきた課題についてお話しくださいました。
磯崎さんからは現在、瀬田東幼稚園に関係する方々と一緒に取り組んでいる外国籍の子ども・保護者のサポートやコミュニティづくりについて、その活動の様子や今後の展開に関する発表がなされました。
第三回目:11月19日(火)1講時 社会学科開講
テーマ:「一人暮らしの高齢者と地域とのつながり」
ゲスト:中央学区自治連合会会長 安孫子 邦夫 氏
エンパワ11期生 井上 穂乃花さん(2018年度受講生)
高齢男性の社会からの孤立が問題となっている大津市中央学区。そのような男性の居場所をつくるため、今年度、安孫子氏をはじめとした地域の方々とエンパワ12期生が、簡単な料理を作ってみんなで食べて交流する「居酒屋クラブ」を立ち上げました。この「居酒屋クラブ」は、11期生の井上さんたちの活動を12期生が引き継ぐことで実現しました。井上さんには、昨年度に取り組んだ企画から広報、反省会までの活動の様子を発表していただきました。
いずれの回も、現場で熱心に活動されている方たちのリアルな声を伺うことができました。聴講生からは、「地域に出て活動することの大切さを学んだ」、「自分の地元でも同じような課題があるので興味深かった」などの感想が寄せられました。
また、学部の先輩であり「地域エンパワねっと」受講生でもある学生の発表を聴いたことで、“先輩のように現場で活動をしてみたい”という意識が芽生えた聴講生も多かったようです。
来年1月10日(金)の2講時には、エンパワを含む「社会共生実習」の合同活動報告会がおこなわれ、続いてお昼休みには合同履修説明会が開かれます。
合同活動報告会はどなたでも(高校生さんも!)参加可能ですので、本学社会学部のモットーである「現場主義」を体現した「社会共生実習」の活動がどのようなものか、ぜひ確かめに足を運んでみてください。
*時間・場所の詳細は追ってSNS等に掲載します。
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社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。