Need Help?

News

ニュース

2019.12.19

「植物育種学」にて講演会を実施~品種改良が変えた日本人の食生活~

2019年12月12日(木)2講時、「植物育種学」にて、一般財団法人食品産業センター 振興部次長 竹下 大学 氏をお招きし、「品種改良が変えた日本人の食生活」と題しご講演いただきました。
育種の根本的な考え方は人材育成やキャリアデザインにも通じる、と竹下氏。今日の私たちが日頃何気なく利用している作物の多くは、外国から日本へ伝来または導入されたもので、野菜の中には明治以降の洋食文化とともに栽培・利用が拡大したものも多く、その結果、日本人の食生活は変化してきました。講義の中では、具体的に約20種類の野菜や果樹についてその起源や育種目標の設定、リンゴが明治維新後に職を失った武士によって栽培されたなどの日本への伝来・普及にまつわるエピソード、日本における品種改良の歴史、アンデスメロンの名前の由来が「安心です」など品種名の由来、利用方法などについて紹介されました。
学生コメント:
「これまで漠然と食べていた野菜や果樹について興味を持った。」「野菜や果樹について様々なことを知ることができた。」「自分の将来のために必要な知識や考え方を知ることができた。」
竹下氏より:
1年生対象ということで、技術よりも歴史や時代背景に軸足をおいた内容にしました。普段から口にしている作物を題材に挙げたのもよかったのでしょうか。熱心に聞いてくれた学生が多く、みなさんの将来が楽しみになりました。

講師著書ご紹介
『日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語』 竹下大学著 中公新書 刊行日:2019/12/18