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2019.12.17

2019年度 第6回 REC BIZ-NET研究会「植物の“香り”コミュニケーションと農業利用-近年深刻化する高温障害への対応事例を交えて-」を開催しました【REC】

 12月16日(月)、龍谷大学瀬田キャンパス(滋賀県大津市)にて、2019年度 第6回 REC BIZ-NET研究会「植物の“香り”コミュニケーションと農業利用-近年深刻化する高温障害への対応事例を交えて-」を開催しました。
 今回の研究会では、最先端の生物学から、植物もまた、「匂い(香り)」を大切な情報源となってきていることについてご講演いただきました。まず、植物生命科学科 准教授 塩尻 かおり 准教授に、外部からの刺激をうけて変化した植物の香りが昆虫や他の植物にもたらすものについてご講演いただきました。
つづいて、植物が「匂い成分」を介して害虫による食害情報をその天敵昆虫に伝えていることを京都大学生態学研究センターの 高林 純示 氏に、「匂い成分」で高温情報を植物同士で伝え合っていることを神戸大学の山内 靖雄 氏に、そして、その知見を農業技術に展開した事例として、高温障害を回避する薬剤「すずみどり」の開発について、株式会社ファイトクロームの 河合 博 氏にご講演いただきました。
最後に本学農学部植物生命科学科の 古本 強 教授に本学教員から関連した話題として、温度感受性を制御する新しい農業支援化学物質についてご講演いただきました。

講演①(14:05~14:25)
「はじめに 香りを介した生物学」
 本学農学部 植物生命科学科 塩尻 かおり 准教授
講演②(14:25~15:05)
「昆虫と植物との会話を解読する」
 京都大学生態学研究センター 教授 高林 純示 氏
講演③(15:15~15:45)
「揮発性ストレスシグナルとして機能するみどりの香り」
神戸大学大学院 農学研究科 生命機能科学専攻 助教 山内 靖雄 氏
講演④(15:45~16:15)
「産学連携による揮発性バイオスティミュラント『すずみどり』の製品化」
 株式会社ファイトクローム 河合 博 氏
講演⑤(16:15~16:45)
「温度感受性を制御する新しい農業支援化学物質について」
龍谷大学農学部 植物生命科学科 古本 強 教授

参加いただいた方からは、大変参考になったという感想を多数いただきました。
 講演会終了後に実施した名刺交換会では、名刺交換とともに講演者と参加者の活発な意見交換がなされました。
 龍谷大学RECでは、今回の研究会にご参加いただきました皆様との出会いを大切にして、引き続き活動を行ってまいります。