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2019.11.13

「♪げんこつ山のタヌキさん♪」から学ぶ保育学

岩倉政城先生(尚絅学院大学名誉教授)

尚絅学院大学附属幼稚園の園長を8年務められた歯科医師でもある岩倉政城先生にご来学いただき、ご講演いただきました。この講演は、2019年度のテーマ「健やかに育つ・生きる<いのち>」の取り組みの1つで、以下がその要旨でした。
1. 保育はことばがけではない
2. 保育は子どもに豊かな体験を保障したとき保育になる
3. 豊かさとは五感を使った人(愛着対象)と自然との触れ合いにある
4. 勝ち得た二者関係が次の三者関係を保障する(社会性の獲得)
5. 愛着対象を持てなかった子にも修復は可能である
6. 修復に向けて愛着対象になってあげるのが保育者の役割である
岩倉先生の軽妙なひとり芝居や参加学生とのロールプレイを交える一方、中島みゆき「命の別名」、「げんこつ山のタヌキさん」、ジョン・レノン「Mother」の音楽を駆使した大変ユニークなものであり、かつ説得力のある内容でした。
体験なしで「思いやり」は伝わらないこと。ことばによらない交流、触れるなど五感を通した豊かな体験があって始めて情緒と言葉がつながり、人と共有できる言葉がけになること。他者からの言葉による抱く・撫でる・さする・揺する・あやす働きかけが行動変容に繋がる意志を通わすことについて、多くの実例を交えて具体的に理解する機会となりました。


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