Need Help?

News

ニュース

2019.12.19

命を育む食を学ぶ龍谷大「食の循環実習」

人の「いのち」を育むために不可欠な「食」、それを支え、人びとの豊かな暮らしに貢献する「農」。
農学部では、この2つの観点から、それぞれの役割や意義を体系的に結びつけた教育を行っています。
4学科合同で実施する「食の循環実習」では、農作物の「生産(栽培・収穫)」から「加工」「流通」「消費」「再生」に至る一連のサイクルを「食の循環」としてとらえ、
それぞれのプロセスを実体験してきました。

年内最後となる授業では学生が生産したお米を袋詰めし、持ち帰りました。

本授業を担当されている玉井先生よりコメントをいただきました。

玉井先生コメント------------------------------------------------------------------------
私ってどんな存在?気の遠くなるような命のバトンリレーの結果が私であり、今も多くの命に支えられ、多くの方々に願われ、支えられてやっと私がここにいるのです。
このことを強く感じておられたのが、4年前にラグビー日本代表だった五郎丸歩選手です。学生には、五郎丸選手の子供達に向けた言葉を紹介しました。
『・・・ふと振り返ったとき、これだけ多くの人に支えられているということに気づき、感謝の気持ちでいっぱいになります。
そしてこの気持ちは自分をさらなる高みへもっていくための大きな原動力になります。・・・』
 農場実習最終日、自分達で袋詰めしたお米を持って帰ってもらいました。「権利と義務」の観点からすれば、これは授業料の対価と捉えられるかもしれません。
食の循環実習を通して学んでもらいたいことの一つは、「感謝と使命」です。このお米は、必ず普段お世話になっている家族に渡してください。
そして、照れ臭いかもしれませんが、「いつもありがとう」と言って渡してください、と伝えました。
『その一言が自分や周りを大きく変えるきっかけになるかもしれません。(五郎丸歩)』
------------------------------------------------------------------------------------------

「食」や「農」に内在する喜びや感謝の気持ちを実感することは、専門科目を学ぶうえでの基盤となります。
食の循環自習で得た経験や感じたことを忘れずに、今後の学び活かしてほしいと思います。