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2020.01.15

【ゼミ活動紹介】経済学部 大原 盛樹 ゼミの中国・インドネシア研究旅行

多くのゼミ(演習I/II)は、学内外で様々な活動を行っています。

経済学部 国際経済学科の大原 盛樹 准教授(演習テーマ:アジア比較経済論)のゼミでは、2019年8月22日(木)から9月4日(水)まで、中国とインドネシアに研究旅行へ行きました。

大原ゼミでは「新興国の成長を日本に取り込む!」という共通テーマの下、①社会的課題の解決につながるアイデアを出すこと(社会的意義)、②現地調査を通じて誰もやっていない新しいアイデアを出すこと(オリジナリティ)、の二つを目指して研究を行っています。

毎年夏休みに行う研究旅行は、ゼミにとって最も重要な活動の一つです。
今年は、日本企業の最も重要な進出先である中国とインドネシアに行ってきました。特に、都市の中間層の化粧品需要に注目し、消費者が外国企業の「原産国(country of origin)効果」をどの程度感じているのか、その形成にSNSなどの新しいメディアの普及がどう関わっているのか、を研究課題としました。今年は、①パジャジャラン大学でのワークショップ(研究報告会)、②日系企業・行政機関でのヒアリング、③消費者へのアンケート調査、を行いました。もちろん観光も思い切り、楽しみました。

まず、中国の三大都市の一つである広東省広州市に行き、日系企業(ヤクルト)と日本の公的投資促進機関(日本貿易振興機構広州事務所)の訪問調査を行いました。中国の中間層の新しい消費需要へのアプローチの仕方について、話を伺いました。
次いで、インドネシアの首都であるジャカルタに移動して5日間滞在し、日本貿易振興機構と国際交流基金のジャカルタ事務所で日本政府の文化政策、ブランド振興政策について、ヒアリングをしました。また、ロート製薬、マンダム、ヤマハ発動機、フマキラー各社を訪問させていただき、各社の消費者へのアプローチの仕方をヒアリングしました。特に日本イメージの使い方、SNSを遣った消費者コミュニケーションの方法に重点を置きました。ヤマハ発動機、マンダム、ロート製薬では工場で技術的側面や労働者の技能などについて、詳細に紹介していただきました。
その後は、インドネシア第三の都市であるバンドンに移動し、パジャジャラン大学で学生にアンケート調査を行いました。日本と韓国の化粧品に対するブランド評価と日本のイメージ、そしてSNSの使い方と現代日本文化への興味について、主に質問しました。そして、研究旅行の最大のイベントである英語での研究報告を行いました。パジャジャラン大学の大学院生に対して、私たちの3つの斑がそれぞれの研究の構想と日本での予備調査の結果を報告し、現地の学生の研究内容を報告していただきました。多くの参加者から質問と激励をいただきました。
学術報告の後は、エンターテイメント。英語での落語や「よさこい」と「ソーラン節」のダンスを披露し、大いに楽しみました。

中国、インドネシアとも、多数の皆様の献身的なご協力のおかげで、貴重な知見とデータを得ることが出来ました。今後は、それらを基にオリジナルな研究をしていきます。

その他、観光も大いに楽しみました。インドネシアでは世界遺産である世界最大の仏教遺跡、ボロブドゥールとヒンドゥー寺院であるプランバナンを見学しました。ボロブドゥールでは日の出を楽しみました。最後には、バリ島へ移動し、マリンスポーツやバリの伝統芸能を思い切り、楽しみました。

心配した体調不良もほとんどなく、全員元気に帰国できました。今年も収穫の多い、明るく楽しい旅となりました。

経済学部では、今後も、様々なゼミでの取り組みを紹介していきます。


エンターテイメントでダンスを披露

エンターテイメントでダンスを披露


ジェトロ広州事務所でヒアリング

ジェトロ広州事務所でヒアリング


パジャジャラン大学でアンケート調査

パジャジャラン大学でアンケート調査


パジャジャラン大学で研究報告

パジャジャラン大学で研究報告


バリ島でマリンスポーツ

バリ島でマリンスポーツ


ヤクルト広州でヒアリングと工場見学

ヤクルト広州でヒアリングと工場見学


ロート製薬インドネシア社 ヒアリングと工場見学

ロート製薬インドネシア社 ヒアリングと工場見学


大原ゼミの報告を聞くインドネシア学生

大原ゼミの報告を聞くインドネシア学生


世界最大の仏教遺跡ボロブドゥールで日の出を見ながら

世界最大の仏教遺跡ボロブドゥールで日の出を見ながら