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2020.01.24

「子どもの権利」を中学生にレクチャー【社会共生実習】

 社会学部の科目「社会共生実習(「子どもにやさしいまち」を作ろう)」(担当教員:コミュニティマネジメント学科 田村公江)では、「子どもの権利が尊重され、子どもが権利主張できる社会を創る」ことを目指して、NPOや民間団体での実習、講演会の聴講やアンケート調査などの活動をしています。

 2019年12月12日(木)には、同志社中学校のご協力のもと、受講生による「子どもの権利」についての出前講義をおこないました。「子どもの権利」とは、「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」を4つの柱とした、人権の子ども版ともいえるものです。

 講義に参加してくれたのは、同志社中学校の生徒8名。まずは、受講生が事前に用意した「子どもの権利が侵害されていそうな事例」が書かれたカードを、権利が“侵害されている”“侵害されていない”“どちらでもない・わからない”の3つに分類するワークショップをおこないました。意見を交わし合いながらカードの分類を進める生徒の皆さんに対して、学生たちは「たしかに、このカードは迷うよね」などと共感的にファシリテートすることができました。


ワークショップの様子


初めてファシリテーターを務めた学生たち

 続いて、事前に用意したパワーポイントを用いて「子どもの権利」についてレクチャーをおこないました。「子どもがたくさん勉強させられるのはなぜ?」「しつけとは?」「体罰としつけの境界線とは?」を生徒の皆さんに問いかける場面もあり、伝えるだけではなく、考えてもらう時間を作る工夫が見受けられました。

 参加してくれた生徒の皆さんへのアンケートでは、「子どもの権利」について知らなかったことをたくさん学べた、といったような声や、レクチャーでの説明の仕方について「とても分かりやすかった」との回答をもらうことができました。


 今回の出前講義について、学生たちは次のように振り返ります。

「初めてファシリテーターを務めました。とても緊張したので、うまくできたかは分からないけれど、自分たちが学んできたことを中学生に少しでも伝えられて良かったです」
「同志社中学校の伸び伸びとした校風に刺激を受けました」
「大学生と中学生、それぞれが育ってきた環境による物事の感じ方・捉え方の違いが新鮮で、“こう考えるのか、なるほど!!”と自分たちも新たな視点を得られました」

 「『子どもにやさしいまち』を作ろう」のプロジェクトは2019年度でいったん終了となりますが、学生たちはこれまでの学びをそれぞれの進路で生かし、社会へと還元してくれることと思います。(2021年度から再開します)


事前準備の様子


事例カードづくり


多くの文献を参考に準備しました

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。