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2020.02.18

「第10回アーバンデザイン甲子園」で阿部大輔ゼミナールが「最優秀賞」(優勝)を受賞しました【政策学部】

 2019年12月8日に開催された日本建築学会近畿支部都市計画部会主催「第10回アーバン・デザイン甲子園」で、政策学部阿部大輔ゼミナール(田中智朗【代表】、岩崎奈菜、内島啓太【副代表】、奥中優樹、小林壮汰、坂原祐希、高藤もも乃、茶野将平、中彩乃、保木司、宮崎吏彩【副代表】、毛藤洸大、栁生梨緒、山南俊輔、吉岡寿也)が「最優秀賞」(優勝)を受賞しました。

■審査員特別賞<阿部大輔ゼミナール>
「都市の邂逅を継ぐ -遊休余剰不動産を活用した多様性の再生-」
【概要】
急速な人口減少に伴う社会課題が本格化する中、都市において使われない不動産(遊休不動産)が急増している。近年、空き家に対する取り組みが注目されているが、空き家だけでなく空き店舗の増加も著しい。また、都市内では同じ建築用途(マンション、ホテル等)の過剰供給による空間的余剰が発生している。都市におけるこの2つの現象は、本質的に都市が持つべき多様な活動や体験を失わせかねない。
多様性は都市の活力の源泉である。失われてゆく多様性に対し、都市デザインはどのように貢献できるだろうか。現行の都市再開発モデルを見直し、遊休化、余剰化した不動産(遊休余剰不動産)の把握とそれらの活用による都市空間の多様性の再生に寄与する都市デザインを構想する。
本提案では、遊休余剰不動産の暫定的な利用権を管理する新たなプラットフォーム《アーバンクラウド》の可能性を検討した。さらに遊休余剰不動産を核に路上空間への波及効果を狙う《co-unit》を設定し、多様な活動の展開を促す仕組みを講じた。

 このコンペは2010年より開催されており、近畿圏の大学・大学院におけるアーバンデザインや都市計画・まちづくり の演習、実践、卒業設計等を集めて、教員・学生が一同に会し、作品発表・意見交換・情報交流を行うものです。審査員は近畿に拠点をおいて活動する新進気鋭の実務家が担っています。
 今年は25作品の応募の中から以下の9作品が入選し、入選チームのみが最終審査に挑みました。
■最優秀賞(優勝):都市の邂逅を継ぐ -遊休余剰不動産を活用した多様性の再生-
龍谷大学政策学部 阿部大輔ゼミ
■優秀賞(準優勝):よみとき つなげる -集落に「常連」という関わりを-
大阪大学大学院
■審査員特別賞(忽那賞):養父市文化会館(仮称)壁画アートプロジェクト
関西大学大学院
■審査員特別賞(高岡賞):谷あいの水小路 -太閤下水の復活による新たな往来滞留空間の創出-
近畿大学大学院
■審査員特別賞(絹原賞):動く学生街 -拠点を中心にした様々な“小さな起業”が生む大きな循環-
近畿大学建築研究会あきばこ家
□入選:広狭空間のHeterophony -偶発性を計画し未来社会を奏でる-
大阪市立大学
□入選:ハナレとオモヤ
大阪工業大学・大阪工業大学大学院
□入選:シャッフル商店街
大阪市立大学大学院
□入選:暮らしのモンタージュ- nLDKの解体による「流動的共同体」の再編-
大阪工業大学・大阪工業大学大学院

建築系の学部・大学院からの参加が大多数を占める中で、阿部ゼミの健闘が光りました。