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2020.02.18

「姉川くらげ」食用の歴史と配合食品開発の可能性について記者レクチャーを実施【農学部】

「姉川くらげ」食用の歴史と配合食品開発の可能性について記者レクチャーを実施しました。

龍谷大学農学部(滋賀県大津市)は、2018年から4学科を横断して「『姉川クラゲ』配合食品の商品化に向けての取り組み」という研究プロジェクトを始動させました。
「姉川クラゲ(イシクラゲ)」とは、ネンジュモ科に属する陸棲ラン藻類の一種で、湿った地面に自生するワカメのような生物です。姉川流域(滋賀県)で過去に食用にされた記録が残るため「姉川クラゲ」と呼ばれていたこともあります。
しかし、現在は地元の方の多くは食べておらず、消えつつある食文化と言えます。
一方、「姉川クラゲ(イシクラゲ)」は、植物界のクマムシと言われるように過酷な環境状況で生き延びることができ、また、多くの生理活性物質を有しています。
そのため地域資源として再活用できないかと考えたことが、配合食品の開発を目指した本プロジェクト立ち上げのきっかけです。
さらに、農学部では4学科の1、2年生が学科の垣根を越えて実習を行う「食の循環実習」が開講されおり、それを研究レベルでも拡張し、学部教育につなげたいという意図もあります。
この度、食品栄養学科朝見准教授による研究によって、「姉川クラゲ」の特性を活かし、コシの強い蕎麦の開発に成功しました。

今回記者レクチャーでは、これまでのイシクラゲに関する調査・研究について、遺伝子解析、栽培実験、食味検査、蕎麦の特性、栄養分析、食文化・歴史など文理を融合した多角的な視点から報告するとともに
「姉川くらげそば」の試食を実施しました。

10社以上のメディアに取材いただき、新聞、ニュース等にて紹介されます。

先生方は「そばの製品化を進めるとともに、姉川クラゲを利用したレシピや献立等を作っていきたいと」展望を語られました。

本件は、食と農の総合研究所2018年度~2019年度研究プロジェクト「「姉川クラゲ」配合食品の商品化に向けての取り組み」において研究を進めてきたものです。
食と農の総合研究所についてはこちらをご覧ください。
https://shokunoken.ryukoku.ac.jp/