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2020.02.25

NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる」に農学部古本強教授が出演

2月21日、22日に放送された「チコちゃんに叱られる」に農学部古本強教授が出演しました。

本番組では「辛い料理に欠かせないトウガラシの生き残り戦略はスゴイ」というテーマで古本先生の研究が取り上げられました。

人間がトウガラシの辛さを感じるのは口の中にある受容体「TRPV1」の働きによるものです。
本来 43℃以上の熱に反応し熱さや痛みの信号を脳に送るTRPV1ですが実は辛さの原因物質カプサイシンにも反応してしまいます。
そのため トウガラシを食べると熱さや痛みを感じた時と同じように危険信号が脳に送られヒトは「辛い」と感じているのです。
「辛い」すなわち「熱い」とあるいは「痛い」とそういうふうに感じると、基本的にかみ砕くことをしません。

野生動物たちも同様でトウガラシを食べた時に熱さや辛さ、痛さを感じるので食べるのを避けるのです。
つまり、トウガラシはカプサイシンを手にすることでTRPV1を持つ哺乳類とか昆虫などに食べられないように進化しました。

さらに 食べ物を歯でかみ砕く哺乳類に比べ鳥は 食べ物を丸のみにします。
種を守るためには丸のみしてくれる鳥に食べられた方がはるかにリスクが低いのです。
また、植物が種を守り 絶滅を防ぐ上で大切なのが 生息範囲を広げること。
トウガラシは 鳥だけに食べられることで生息範囲を広げてきたのです。

古本先生は他にもタンパク質相互作用、代謝調節、光合成活性測定等の研究を行っています。
今後は「光量変動に応答するC4植物の光合成調節機構」を中心に
「まだ誰も知らない植物に秘められた能力に気が付くこと」を目標に研究・教育活動を展開していきます。

古本先生の紹介
https://www.agr.ryukoku.ac.jp/teacher/furumoto.html
カレーライスの真実
http://www.agr.ryukoku.ac.jp/department/experience/vol04/index.html
※カレーライスの真実以外にも、ショートケーキ、ポテトチップス、おにぎり、ラーメンの真実がありますので是非ご覧ください。