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2020.03.19

本学発ベンチャー企業の「革靴をはいた猫」が「スタ★アトピッチJAPAN」決勝大会(全国大会)に出場【REC】

写真:日経新聞社提供

2月28日(金)、日経ホール(東京都千代田区)にて「スタ★アトピッチJAPAN」決勝大会が行われ、決勝に進出した本学発ベンチャー企業「革靴をはいた猫」が発表を行いました。

「スタ★アトピッチJAPAN」とは、今年から始まった日本経済新聞社の企画で、「スタートアップ起業家」や既存企業の若い後継者候補による「アトツギ(跡継ぎ)ベンチャー起業家」が参加する「ピッチ」(※)です。決勝大会は、全国9ブロックの予選を勝ち抜いた企業による全国大会で、スタートアップ10社、アトツギベンチャー12社が参加しました。

会場となった「日経ホール」、本来は610名収容可能なホールです。しかし、決勝大会は、新型コロナウイルスの影響から、入場者を関係者のみ限定する「無観客試合」に変更されました。その代わりに、インターネット上で「ライブ中継」を行い、視聴に併せて投票を実施し「オーディエンス賞」を選定するなど、イベントを盛り上げるための主催者の苦悩と工夫が伺えました。

「ピッチ」は1社持ち時間4分で行われ、発表後に審査員との質疑応答がなされました。「革靴をはいた猫」は、代表取締役、政策学部出身の魚見航大(うおみこうた)さんが登壇し、起業に至った経緯や現在の事業の様子などが説明・紹介されました。発表後審査員からは、ビジネスの可能性や今後の見通し、課題などの質問があり、魚見さんからは、質問の回答に加え、「靴磨きを通して、人と人とをつなぐ仕事」、「障がい者に『何かしてあげる』のではなく、共に一緒に働くようにしたい」と、事業にかける想いと意気込みが述べられました。

審査の結果、残念ながら「革靴をはいた猫」は入賞こそ逃しましたが、審査員からは、「目の付け所が良い」、「社会課題に正面から向き合った取り組みである」といったコメントをいただくなど、高い評価を受けました。

他社も含めた「ピッチ」を見て感じたことは、どの取り組みも「社会的な課題の解決」につながるものであったことです。審査員講評では、「『ユニコーン』と呼ばれる事業ではなく、社会の課題解決を目的とする事業がニッチな分野で生まれている。これらは大きな可能性を秘めており大いなるチャンスともいえる。臆することなく事業を立ち上げてほしい。」と述べられるなど、今後の社会課題解決型事業の起業に対する期待感が示されました。

本学でも、ここ数年、社会課題解決を目的とした起業する学生・卒業生が出ています。

RECでは、起業を目指す学生への支援に加え、起業後のスタートアップ企業に対するサポートも行いたいと思います。

【「革靴をはいた猫」:魚見代表取締役のコメント】
今回、出場された事業はどれも素晴らしいものばかりで、並んでこの場に立てたことが大変光栄でした。事業は高く評価していただきましたが、社会全体に広げていくための仕組みづくりや最先端の技術を活かすことが求められていると実感しました。また今後もチャレンジして参ります!

※ピッチとは?
スタートアップが投資家などに対し自身の製品やサービスを紹介する際に行なうプレゼンテーションのこと。通常のビジネス上のプレゼンテーションが特定の顧客へ相対で行なわれることが多いのに対し、ピッチの場合は初見の相手や不特定多数の聴衆に対してなされるため、細かなデータやファクトの積み上げによるロジックより、共感のしやすさやわかりやすさ、簡潔さなどが求められる。(週刊アスキーWeb:2015年6月15日掲載分より)

写真:日経新聞社提供