Need Help?

News

ニュース

2020.04.10

新任教員の紹介 (1) (大学院実践真宗学研究科 森田眞円 教授)【文学部】【実践真宗学研究科】

2020年4月に大学院実践真宗学研究科に新たに着任した教員を紹介します。

 大学院実践真宗学研究科
  森田 眞円 教授
  専門分野:親鸞教義・中国浄土教・真宗伝道学

① 研究内容を教えてください。
 基本は、親鸞思想の研究ですが、その背景として、中国の唐時代に活躍し、日本の法然・親鸞に大きな影響を与えた善導(613~681)の研究を主にしてきました。善導は多才な仏教者で、説法はもちろんのこと、音楽(浄土教儀礼)・書(写経)・絵画(浄土変相図)建築(大仏造像)など、多岐にわたった伝道を行ったことで知られています。

② 専門分野のおもしろさは何ですか。
 善導の浄土教の教えは、それまで仏教に縁の無かった当時の中国の一般の人々に、爆発的に浸透していきました。それは、様々な手法による伝道の効果であったとも言えます。その影響を大きく受けた日本の法然・親鸞によっても、当時の一般の人々に広く浄土の教えが浸透していき、現代にまで継承されています。長年にわたって、浸透・継続されてきた浄土の教えの本質を明らかにすることを行っています。

③ なぜその分野を専門として選ばれましたか。
 最初は親鸞思想の背景を窺うことがキッカケでしたが、そこに他力浄土教の原点を見出すことができると思考しました。さらに、現代の日本においては、宗教的なもののは根源的には求められているにもかかわらず、あまり一般化して表に現れて来ていません。他力浄土教の教えが、現代に果たす役割は大きいと考えていますので、今後はそれをより一層明らかにしつつ、院生の宗教実践の手助けができればと思っています。

大学院実践真宗学研究科ホームページ