2020.06.09
コロナの混乱の中、在日外国人への支援の在り方とは?研究セミナー「コロナ禍と在日外国人~関西在住フィリピン人への影響と支援~」を開催 6月12日(金)17:30~19:00 Webinar 開催
【本件のポイント】
・関西在住のフィリピン人にコロナ禍の影響や支援の必要性などについてアンケート調査を実施した結果、彼らへの支援は、「日本での自分の家族・親戚から受けている」か、もしくは「受けられていない」という結果が最も多く、日本政府や日本のNGO・支援団体のサポートが十分に行き届いていないことが判明
・経済面への不安以上に、精神面への影響が大きく、不安や心配事に対して良質な情報を含むメンタル面のサポートが欠かせないことが明らかに
・今回Webinar(Webセミナー)では、調査の結果を踏まえて京都市と大阪ミナミの事例を紹介し、緊急事態下の外国人住民の支援のあり方を検討
コロナ禍による混乱が続く中、在日外国人の現状を把握し、支援のあり方を検討することは喫緊な課題の一つです。その第一歩として、関西在住のフィリピン人にコロナ禍の影響や支援の必要性などについてアンケート調査を実施しました。
調査の結果、彼らへの支援は、、「日本での自分の家族・親戚から直接受けている」か、もしくは「受けられていない」という結果が最も多く、日本政府や日本のNGO・支援団体のサポートが十分に行き届いていない現状が浮き彫りになったとともに、経済面への不安以上に、精神面への影響が大きく、不安や心配事に対して良質な情報を含む精神面のサポートも欠かせないことが明らかになりました。
今回のwebinarでは、調査の結果を踏まえて、発表者安里氏が外国人住民が抱えている経済的困難とその支援策を中心に京都市の事例を紹介します。また、原氏は困窮する大阪ミナミのフィリピン人シングルマザーらと子供たちの実態を彼らへの支援の取り組みを通して発表します。本テーマは、コロナ禍のような緊急事態下の在日外国人の状況把握と対応の問題のみならず、日本の今までの外国人受け入れ政策・姿勢、およびこれからの日本社会における外国人(とりわけフィリピン人)の「統合」の課題に対して重要な示唆があると思われ、当日は、これらをwebinar参加者と一緒に考えていく予定です。
1. 日時 2020年6月12日(金) 17:30~19:00
2. 開催方法 Webinar (Zoom使用)
3. テーマ コロナ禍と外国人住民〜関西在住フィリピン人への影響と支援〜
4. 発表者 原めぐみ氏 (和歌山工業高等専門学校 准教授)
安里和晃氏 (京都大学文学研究科 准教授)
ジェフ・プランティリア氏(ヒューライツ大阪 主任研究員)
マリアレイナルース・カルロス(龍谷大学国際学部 教授)
5. 主催 龍谷大学グローバルアフェアーズ研究センター(GARC)
6. 共催 龍谷大学国際社会文化研究所
7. 参加方法 下記のメールアドレスまで参加のご希望をおしらせください。折り返しwebinar参加用のZoom IDとパスワードを送らせていただきます。
問い合わせ先:
龍谷大学グローバルアフェアーズ研究センター(GARC) パク (garc@ad.ryukoku.ac.jp)