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2020.06.15

瀬田東学区の自治連合会会長・仲川欣伸氏を招いて【社会共生実習】

 6月5日に、社会学部の科目「社会共生実習(地域エンパワねっと)」
(担当教員:社会学科 脇田健一、コミュニティマネジメント学科 築地達郎)にて、オンライン授業が開講されました。

 


質疑応答の様子

 本プロジェクトの実習テーマは学生力×地域力=無限大∞
 本来であれば受講生らが地域に出向き、社会活動をおこなっている方々のお話を直接伺ったり、それらの社会活動に参加して、地域住民の皆さんと一緒に地域の「課題を発見」しますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、学外活動をすることが現状では叶いません。
 また、前例のない急激なオンライン授業化にあたり、教員も学生も手探りで日々奮闘しています。学外活動を制限されている中で、より実習に近い形の授業の提供を目指し、また受講生も限られた環境下で今できることを考え、前向きな姿勢で授業に臨んでいます。

 そんな中、今回は本プロジェクトのフィールドのひとつである滋賀県大津市瀬田東学区の自治連合会会長・仲川欣伸氏を招いて、受講生が事前に用意した質問にお答えいただきました。
ここでは、その一部を紹介いたします。

Q瀬田東学区の魅力は?
「古くから住んでいる人と、新しく移り住んできた人(いりびと)がうまく融合していて、運動会などの催事も楽しめているところや、交通の便がよくスーパーマーケットなども多くあり、生活環境としてはとても恵まれているところ」

Q瀬田東学区における課題はどのようなものでしょうか?
「本学区に限ったことではないが、住民の高齢化や定年退職年齢の引き上げにより、自治会活動に参加してくれる人を探すのが非常に難しく、担い手不足が一番の問題。役員の高齢化もすすんでいる。担い手の育成をどうするのか、それも是非受講生の皆さんに一緒に考えていただきたい。」

Qコロナの影響で困っていることは?
「会議や催事・活動が一切できないこと。
そのため、必要な連絡は書面やメールで行っているが、一度も顔を合わせたことのない新しい役員もいるので、顔の見えない相手とのやり取りに難しさを感じている。ただ、LINE・書面・PCのメールなどでも会議らしきものができることがわかり、それは収穫だった。6月からは会議を開催できそうだが、7月以降の催事の中止もいくつか決まっており、寂しく思っている。」

Q私たちエンパワ13期生に求めることは何か?
「自治会活動に活かせる取り組みを一人一人がじっくり考え、テーマが決まれば、必ず結果が出せるように仲間同士でうまく協力しながら頑張ってほしい。」

 この他の質問にも、手書きの資料を用いて丁寧に答えてくださいました。


手書き資料を用いて


大津市瀬田東学区 自治連合会会長・仲川欣伸氏

 仲川氏に回答いただいた後、受講生たちはブレイクアウトセッションという少人数でのディスカッションをそれぞれ行い、質問に対する答えを聞いて感じたこと、課題解決に向けてどのような提案・活動ができるのか、新型コロナウイルス感染症の影響によって現場に行くことができない中で課題を見つける難しさなど、簡単に答えが出ない問題に対してパソコン越しに真剣に話し合う姿がとても印象的でした。

 次週は滋賀県大津市中央学区の自治連合会会長・安孫子邦夫氏を招いてお話を伺う予定です。




社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。