Need Help?

News

ニュース

2020.07.20

国際学部特別講演会「変わるもの、変わらないもの」(株式会社ANA総合研究所)

株式会社ANA総合研究所(https://www.anahd.co.jp/group/ari/about/index.html) 代表取締役会長の河本宏子氏をお招きし、オンライン講演会を実施しました。本来であれば、深草キャンパスの大教室にてご講演頂く予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、国際学部における初の試みとして、オンライン講演会開催し、約280名もの学生が聴講しました。

講演では、困難な状況を乗り越えられてこられた、ANAの努力と挑戦の歴史や企業理念、長期的視点に立った先進的な取組み等、多岐に渡るお話をして頂きました。特に今、ANAが推進しておられる、SDGsの目標達成に向けたESG(Environment・Social・Governance)経営やD&I(Diversity & Inclusion)からInnovationを生み出す取り組みに関するお話は、学生達にとっても新たな発見が多く、非常に貴重な時間となりました。

講演会の最後には、Zoomのチャット機能を使用し、「新たなことに挑戦し続けているANAグループの原動力は、やはりお客様への心遣いなのでしょうか?」「今後の航空業界の未来はどうなるとお考えですか?」「リーダーとは、どんな人で、どんな役割ですか?」等、学生達から多数の質問をさせて頂きましたが、1つ1つ丁寧にお応え頂きました。

以下、聴講した学生からの感想を一部紹介します。

◆私にとって多様性とは種類や特徴の「数」と言う認識が強かったのですが、目に見えない多様性というライフスタイルや性格、思考の仕方など今まで自分が認識していなかったものが多くあり、異なることで特化した人たちが連携しあって今のANAという大きなグループが活躍していることに感動しました。高齢者や障がいを持った方でも多様な形で働くことのできる環境づくりを積極的に行う姿勢に尊敬し、多様性という言葉は未来に満ち溢れている言葉だと認識しました。

◆私は、河本氏の講義を聴いて、ANAの創業当時から今日まで社員の志は時代の変化と共に多様に、また柔軟に変化していくものかも知れないけれど「自分たちが世界をつなぐ、翼になるんだ」という想いは変わることなく、それが過去から未来に受け継がれ、いつまでもお客様の空の旅を支えていることに感銘を受けました。私も誰かの笑顔や幸せのために行動を起こしたり、より良いものを創るという新しい価値を生み出す努力を忘れず、残りの大学生活を有意義で実りあるものにしたいと思いました。

◆私は、日本でもとても有名な大企業のANAでさえ苦しい時期があって、それを乗り越えて今があるんだな、と感心しました。河本氏が述べていたリーダーの考えは心にとても深く響きました。なぜなら、河本氏の考えは、"リーダーが良い人なのではなく、リーダーを支えているフォロワーのおかげである。自分がリーダーになりたければ、自分が良きフォロワーになれ"という考えで、相手に対しての敬意と感謝が表れていたと思います。この素晴らしいことに改めて気付けて、この講演は自分にとってとても価値が高いものでした。

◆今、新型コロナウイルスにより、特に航空業界が大打撃を受けていますが、本日の講演会で河本氏が前向きに、強い思いでANAの未来について語っていらっしゃった姿や、ANAが今までたくさんの困難を乗り越えてきた話を聞いて、経営にとって大切なことは「強い願望や夢を持ち続けること」ではないかと感じました。また、これをANAの初代社長は「現在窮乏、将来有望」という言葉で表現したことを知り、これからの自分自身の生活のスローガンにしていきたいと思いました。

◆私は河本氏の講演を聞いて、互いの個性を認め、尊重し合うことの大切さを改めて学びました。世界には76億もの人々がいる。もしも世界中の人々が全員でそれぞれに力を合わせ、Diversity とInclusionをうまく掛け合わせることができれば、とてつもなく大きなInnovationを起こすことができる。人間の可能性は無限大だと感じました。どんな人でも、相手の個性や自分との違いをしっかりと受け止め、互いに尊重しあう気持ちを忘れずに関わり合っていきたいと思います。