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2020.08.06

【オンライン保育実習に挑戦中】Withコロナ時代の新たな学びを切り拓く

2020.8.3
わたしたち、オンライン保育実習に挑戦中:Withコロナ時代の新たな学びを切り拓くpart.1

 みなさんは「オンライン保育実習」と聞いて、どのような内容をイメージしますか。「実習をオンラインで…って意味あるの?」、「実習なのに、オンラインって一体どういうこと?」という疑問が当然生まれますね。
 こども教育学科では例年この時期に保育実習Ⅱと保育実習Ⅲを実施しています。今年も当初の予定では7/26(月)~8/6(木) の期間で、保育所(園)あるいはこども園、施設(乳児院・児童養護施設・知的障がい児・者施設など)にて配属実習を行う計画でした。
 しかし、コロナ禍の状況について、学生、大学、実習園・施設のそれぞれの現状を冷静かつ慎重に見極め、全ての保育実習をオンライン実習プログラムとして実施することにしました。前代未聞の学びのプロジェクト、その様子を少し紹介します。

 全国的な緊急事態宣言の全面解除(5月25日)を横目に、私たちは最悪の事態を想定し、7~9月実施予定の各保育実習について慎重に審議した結果、オンライン実習プログラムとして実施する方針を決定しました。6月初旬から1ヶ月半、空き時間を調整しながらオンライン実習プログラムを教員が急ぎ企画・立案しました。プログラムのベースは厚生労働省が示している教授内容(シラバス)であり、10日間の実習プログラムの目標や課題に漏れなく反映させ、専門職としての保育士に求められる知識、技術、態度を獲得できるよう様々な工夫を重ねて構築されています。大まかなプログラムの流れは次のとおりです。
 毎日、指定テキストをベースにした講義から始まり、その日の実習の目標と課題、これらを達成するための演習問題(2~3題、各2時間で検討)の説明を聞きます。
 次に、出された演習問題について、個人で調べ、考え、グループで話し合うことを基本に、配布資料の読み込み、指定された動画の視聴、ロールプレイの実演、作品の制作、イラストによる説明など次々実施します。その後、グループワークでの情報共有、話し合い、発表、グループを超えた議論を積み重ねていきます。そして、毎日の学びの成果は実習記録として丁寧まとめられ、オンライン上で提出されています。
 
 以上、「オンライン保育実習」を簡単に紹介しました。実習記録を読む限り、また参加学生のコメントを聞く限り、当初の戸惑いはあったものの、オンラインの実習ならではの意義や意味が発見されつつあります。いろいろありますが、例えば、学外実習とは違い、立ち止まって考える時間が十分あります。一緒にああでもない、こうでもないと話し合う仲間もいます。そして、実習プログラム中はパソコンの前にずっといますから、オンライン上ではあれ、空間を共有しています。
 3蜜を避けてのオンライン保育実習でしたが、以上3つの間が密になって結果的に集中的な学修ができているようなのです。学びを深めている学生たちのしなやかさを感じ、プログラムを検討した教員一同、頼もしく、日々の成長を誇らしく見守っているところです。なお、オンライン保育実習の学びの成果については、あらためて詳しく紹介したいと思います。


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