2020.08.07
【オンライン保育実習に挑戦中Part2】柔らかアタマをあそびで養う オンライン保育実習でのゲーム大会を開催!
今回コロナ禍のあおりを受けて、あろうことか保育実習をオンラインで行うことになりました!!保育実習は、「ふれあい、かかわり、対面でのコミュニケーション」が大切とされる保育の世界を学ぶために必要不可欠のものです。それが、3密を避けてのオンライン化となり、教員達は途方に暮れました。学生達も、授業のみならず実習までもがオンラインで行うと聞いた時には「どうやってやるんですか?」「そんなので学べるんですか?」と疑い、不安を漏らし、落胆していました。
とはいえ、教員達は授業をオンラインで行うことになった4月頃から、手探りで授業を行いながら、次第に「こんなことも出来る」「こうすればよい」と気づくようになりました。教員達のこうした経験も手伝ってか、学生達の不安そうな声をよそに、「やれるだけやってみよう」とプログラムの開発に意欲的に取り組みました。
オンラインによる保育実習での学びは次のようなものでした。講義に始まり、学生達が自らインターネットを使って情報を集める、動画を視聴して個人で考える、個人の考えを持ち寄ってグループ討議でそれを深める、友人達の発表を聴いてさらに考えを深める、といった具合です。しかし、これを毎日一人でパソコンの前に座り、朝から夕方までやり続けるには、どこかで「楽しさ」や「関わるよろこび」が無ければ続かないのではないかと思い、教員たちはプログラムの中に遊びの要素を取り入れることにしました。ねらいの一つには、どんな大変な状況でも楽しい「あそび心」を自ら生み出せる人になってほしい、というものもありました。
最初は一日の始まり、または、午後からの気分転換に遊びを数回やれば十分であろう、と考えていました。しかし毎日10分程度その時間を取り入れることによって、学生達が「リフレッシュして活動に意欲的に取り組めるようになっている」「頭が反対方向に回転した」などと記録に書くようになり、人間関係も深まっているようだと知りました。そこで毎回学生達のニーズを探り、必要な「遊び」を取り入れることで、オンライン実習で生じた疲労感、閉塞感、マンネリズムなどをうまく断ち切って、なんとか10日間の実習を乗り切ることができました。
ここで、実際に行ったゲームを一部ご紹介しましょう!
・チーム対抗 色・形☆借り物ゲーム(例えば「部屋の中にある丸くて青いものは?」など)
・なぞなぞ早押し選手権
・manabaへGO! なぞなぞタイムレース
・答えのない答え探し~”強くて嬉しいもの” や”軽くて悲しいもの”などなど~
(学生の答え”強くて嬉しいもの”=「愛」「ハグ」他、”や学生の答え”軽くて悲しいもの”=「母の返事」「財布」他)
・画面に映ったもの、な~んだ!
ゲーム以外にも、「私のおやつ紹介タイム」や「私の休日の過ごし方」、「ダンシング‟U.S.A”」など、
お互いのことを知るチャンスや、オンラインで凝り固まった身体をほぐす活動も加えました。
こうした活動を通して、保育に対する学びを深めるとともに、「頭の柔軟さ」「発想の自由さ」「答えが無いものを考えて生み出す発想の豊かさ」「グループの団結」「目の前にいる人に関心を持つ」といったことを、学生達に掴んでもらえたのではないかと思います。